児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ TOP >  心の子育て論

心の子育て論

「読み聞かせ」 の習慣化にはこんな効果も

「読み聞かせ」のすすめ 23 昨年度、小学校1年の担任をされた先生のお話です。 「1年生にあがったばかりの子どもは、はじめの頃は、どの子も教師の話に耳を傾けます。ところが、学校の生活に慣れてくると、少しずつ、教師の話など聞かずに、勝手にふるまう子どもが増えてきます。今回もそうで...

「読み聞かせ」 の習慣化にはこんな効果もの続きを読む>

たとえ1歳からでも早すぎない

「読み聞かせ」のすすめ 22 二人の子どもをもつ主婦の話です。 「小学校へあがる前に、少しでも心を豊かに──と考えて、4歳半になる長男への読み聞かせを始めました。でも、どんな本を選んだらよいかわからないので、自転車で10分くらいのところにある市の図書館の分館へ行きました。司書の...

たとえ1歳からでも早すぎないの続きを読む>

子どもに本を買わせてみる

「読み聞かせ」のすすめ 21 ある書店でのことです。子どもの本の棚の前に、ひと組の母子がいました。子どもは3、4歳の女の子、母親は30歳くらいです。その母子を観察していると、おもしろいことがわかってきました。 子どもが、棚の前に平積みしてある絵本をひとつ一つ見ていきます。ある本...

子どもに本を買わせてみるの続きを読む>

母子で感動の思い出は山ほども

「読み聞かせ」のすすめ 20 ある新聞の投稿欄に、35歳の主婦という方の一文が掲載されていました。             ◆ わたしが二人の子どもをもっていちばん良かったと思うのは、絵本をいっしょに読んできたこと。上の子どもが2歳になったころから毎晩1冊ずつ読みはじめて、今は...

母子で感動の思い出は山ほどもの続きを読む>

読み聞かせてもらった本が宝物

「読み聞かせ」のすすめ 19 ボランティアで「読み聞かせのすすめ」を実践している方のお話です。 ある日、散歩の途中、10歳くらいの少女を連れた母親にあいさつされました。はじめは、その母親のことを思い出せなかったのですが、「7年ほど前、この子が4歳のとき、絵本の読み聞かせをすすめ...

読み聞かせてもらった本が宝物の続きを読む>

事前に読むことの効用

「読み聞かせ」のすすめ 18 子どもへの「読み聞かせ」のさい、できれば実行してほしいことがあります。それは、家で読み聞かせるような場合でも、読み聞かせる本を、事前に読んでおくというものです。 そうすれば、その本の内容、展開、主題、山場(やまば)がどこかがわかります。そのため、間...

事前に読むことの効用の続きを読む>

子どもはだれでも絵本が好き

「読み聞かせ」のすすめ 17 30歳のお母さんが、こんなおもしろい「読み聞かせ」の話をしてくれました。 わが子が2歳になったころから、子どもに自由に絵を描かせることをはじめたました。そして、子どもが描きあげた1枚の絵を見せながら、「これは、ぼくが○○してるところだよ」などといい...

子どもはだれでも絵本が好きの続きを読む>

団地の 「階段読み聞かせ」

「読み聞かせ」のすすめ 16 知人から、おもしろい「読み聞かせ」の話を聞きました。 砂場・スベリ台・木馬などがある団地内の遊び場は、午後3時ごろになると、幼児と母親でいっぱいになります。子どもたちを見守りながら、母親たちは井戸端会議ならぬ「砂場端会議」です。 「あんなふうにして...

団地の 「階段読み聞かせ」の続きを読む>

読み聞かせた本を買う

「読み聞かせ」のすすめ 15 これは、ある3歳児の母親の話です。 私は、子どもが3歳になったときから、絵本の読み聞かせを始めました。毎日なんて気負ってもできそうにありませんでしたから、1週間に1回です。1か月に4冊だとすれば1年間に50冊、この子が小学校にあがるまでには200冊...

読み聞かせた本を買うの続きを読む>

本好きと本嫌いには 「心のあり方」 に大きな差

「読み聞かせ」のすすめ 14 ある小学校の先生が、次のような話をしてくれました。 担任のクラスの子どもは3年生38人、このうち、自分からすすんで童話や物語の本を読む子は、半数に満たない17人。残り21人は、学校での「読書の時間」には本を読んでも、ふだん、自分から読むことはほとん...

本好きと本嫌いには 「心のあり方」 に大きな差の続きを読む>

大切な日常での心の通い合わせ

「読み聞かせ」のすすめ 13 病院の待合室で、子どもに本を読み聞かせる母親と、耳をかたむける子ども。この母と子の姿には、2つの型があります。 子どもが、待合室に備えつけの本の中から1冊をぬいてきて「これを読んで」という。すると母親は「これ、この前読んであげたでしょ」と答え、子ど...

大切な日常での心の通い合わせの続きを読む>

心を溶けあわせた時間を楽しむ

「読み聞かせ」のすすめ 12 ある公立図書館司書のお話です。 その図書館では、週に2回、午後3時半から絵本の読み聞かせを行なっていますが、いつも10〜15人ほど集まる子どものなかで、一人の女の子が目をひくようになりました。千香ちゃんという5歳の子です。 読み聞かせが終わると、子...

心を溶けあわせた時間を楽しむの続きを読む>

図書館を利用した読み聞かせ

「読み聞かせ」のすすめ 11 週のうち4日をパートで働く33歳の主婦の話です。 「私の、3歳と5歳の子どもへの読み聞かせは、月に2回です。第1と第3の日曜日の午後1時から3時まで。12時半に家を出て、帰ってくるのは3時半。場所は家からバスで20分ほどのところにある図書館の児童室...

図書館を利用した読み聞かせの続きを読む>

心の高まるよろこび

「読み聞かせ」のすすめ 10 母から子への「読み聞かせ」をはじめてから1年7か月という方からうかがった話です。 「子どもが、心のやさしい思いやりのある人間に育ってほしいという願いで、4歳の長男を相手に絵本の読み聞かせを始めました。子どもが、夜、床に入ったときとか、雨で外へ遊びに...

心の高まるよろこびの続きを読む>

長続きしないのは母親の責任

「読み聞かせ」のすすめ 9 子どもへの読み聞かせは、毎日ではなくても、週に1、2回、少しの時間があればできます。しかし、これを1年、2年、3年も継続するには、それなりの意志が必要です。 そこで、読み聞かせを始めてはみたものの、子どももなかなか静かに聞いてくれないし、もうやめてし...

長続きしないのは母親の責任の続きを読む>

子どもの心に読書に親しむ素地を育てる

「読み聞かせ」 のすすめ 8 6年生の長男に、10年以上も本を読んでやってきた結果、児童文学のファンになったのは私だけ。子どもはマンガばかりに夢中で、本はほとんど読みません。それでもいつかはと、期待して読み聞かせをしてきたのですが、その期待も実らないまま、親離れしていく時期にな...

子どもの心に読書に親しむ素地を育てるの続きを読む>

自分が読めるようになっても続ける

「読み聞かせ」のすすめ 7 読み聞かせは、子どもが小学校の中学年になっても高学年になっても続けてよいものか、いつまでも読み聞かせをしていると、自分で読むことをしなくなるのでは? こんな疑問を持つ人がよくおられます。 たしかに「読み聞かせ」は、まだ文字が読めない幼児期を対象に、本...

自分が読めるようになっても続けるの続きを読む>

余韻を大切に

「読み聞かせ」のすすめ 6 親と子が心を解け合わせていっしょの時間を過ごす「読み聞かせ」は、とても楽しいものです。ところが、親のちょっとした語りかけが、その楽しさを壊してしまうことを知っておかなくてはなりません。 それは、読み聞かせが終わったあとの「どんなところがおもしろかった...

余韻を大切にの続きを読む>

間(ま)を大切に、ゆっくりと

「読み聞かせ」のすすめ 5 母から子への読み聞かせ──心さえこもっていれば、じょうず、へたを気にすることはありません。10回も続けるうちに、その人なりの、その人らしい読み聞かせの型ができてくるものです。 でも、ひとつだけ大切にしたいことがあります。それは間(ま)です。正確にゆっ...

間(ま)を大切に、ゆっくりとの続きを読む>

わが子の心にあたたかく寄りそう

「読み聞かせ」 のすすめ 4 読み聞かせる本──読み聞かせが成功するかどうか、それは本の選び方にかかっているといってもよいでしょう。 まず第1は、おとなの目で選ぶのではなく、聞き手の子どもを大切にしたいものです。せっかく高い本を買ってきて読み聞かせるのだから、少しでも内容の濃い...

わが子の心にあたたかく寄りそうの続きを読む>

子どもと遊び楽しむ気持ちで

「読み聞かせ」のすすめ 3 母親から子どもへの「読み聞かせ」──これにいちばん大切なことは、読み聞かせるときの母親の 「心」 です。母から子への読み聞かせには、心のふれあいに大きな意味があるのですから、その心が欠けた読み聞かせでは何にもなりません。 「お母さんは忙しいのよ、早く...

子どもと遊び楽しむ気持ちでの続きを読む>

親と子の心のつながりを深める

「読み聞かせ」のすすめ 2 家庭での 「読み聞かせ」 の大切さが説かれるようになった理由として、子どもの心を豊かにするほかに、もう一つすばらしいことがあります。それは、親と子の心のつながりを深めるということです。 テレビや、学校のテスト主義などによって、母親と子どものあいだに、...

親と子の心のつながりを深めるの続きを読む>

みずみずしい心の泉を枯らさないために

「読み聞かせ」 のすすめ 1 「読み聞かせ」 のすばらしさ、大切さが広く口にされるようになったのは、いまから40年近く前、昭和40年代後半のころからです。おとなが子どもに本を読む──ただ、これだけのことですが、では、なぜその頃から、その実践が全国にひろまったのでしょうか。 その...

みずみずしい心の泉を枯らさないためにの続きを読む>

「教育」 の本来の意味は 「引き出す」 こと

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 87 日本で「教育」というと、教室で黒板を前にした先生が、一段高い教壇に立ってさまざまなことがらを生徒に教え、生徒は先生から教わるという上下関係にあるようです。幼児への家庭教育も同じで、多くの母親は、先生役になって子どもにしつ...

「教育」 の本来の意味は 「引き出す」 ことの続きを読む>

1日3回以上ほめる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 86 道で会えば、いつもにっこり笑うようにして「こんにちは」とあいさつする女の子。ある日、その子の母親が、近所のおばあさんと雑談しているのが聞こえてきました。 「お宅のお嬢さん、とってもよくしつけができていますね。いつも感心し...

1日3回以上ほめるの続きを読む>

よその子と比較しない

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 84 「○○ちゃんを見なさい。ちゃんとやってるじゃないの」 「みんなができるのに、どうしてできないの」 「そんなことじゃ、みんなに笑われるわよ」……。子どもを叱ったり、いましめたりする母親をよく見か...

よその子と比較しないの続きを読む>

子どもといっしょにお買物

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 83 あるスーパーの店長さんから聞いた話です。 その店に、4歳くらいの男の子の手をひいた、30歳くらいのお母さんがやってくるようになって、もう半年以上になる。子どもを連れてくる母親の半分以上は、子どもが品物にさわろうとすると&...

子どもといっしょにお買物の続きを読む>

子どもがいちばん成長するとき

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 82 ある公園で見かけたことです。木陰のベンチで母親同士おしゃべりをしていたお母さんの一人が、向こうでうずくまるようにしているわが子へ声をかけ、それから、次のようなやりとりが始まりました。 「さぁ、帰るわよ、いらっしゃい」 ...

子どもがいちばん成長するときの続きを読む>

「ひがわりママ」 にならないで

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 81 その日、その日の気分次第で、子どもへの対応の仕方が変わる母親 「ひがわりママ」 をよく見かけます。母親自身にうれしいことや、うきうきすることがあった日は、いつもは 「いけません」 というのに、今日だけはいわない。反対に...

「ひがわりママ」 にならないでの続きを読む>

頭をたたかれた男の子

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 80 ある花屋の店先でのことです。 母親に連れられた3、4歳の男の子が、花屋の前に並べてある鉢へ走り寄ると、いきなり、鉢の花を手にかけて、その花を摘みとろうとしました。あわてた母親は 「あっ、だめでしょ」 と叫ぶと、花の茎を...

頭をたたかれた男の子の続きを読む>

「うれしいわ」 と声をかける母親

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 79 母親が1日に、1回でも2回でも、わが子に 「お母さん、うれしいわ」 「ママ、うれしいわ」 と声をかけてやることの素晴らしさ。1年ほど前から、これを実践されたお母さんと話をする機会がありました。お聞きしたその内容のポイン...

「うれしいわ」 と声をかける母親の続きを読む>

「泣いてもいいよ」 といった母親

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 78 ある駅で見かけた30代半ばと思われる母親と、5〜6歳の男の子と3歳くらいの女の子。この3人の母子が電車に、ホームにはおばあちゃん。おそらく、おばあちゃんの家へ遊びに行っていた母子が、おばあちゃんに送られて家へ帰るところで...

「泣いてもいいよ」 といった母親の続きを読む>

自分の力で「みぞ」を流れていくように

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 77 テレビに「はじめてのおつかい」という単発の長寿番組があります。母親が4、5歳の子どもにお使いを頼み、まわりの者をハラハラ、ドキドキさせながら、子どもが自分の力でお使いをはたすのを見守るというものです。 この番組を見ていつ...

自分の力で「みぞ」を流れていくようにの続きを読む>

父親のことを話題に

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 76 朝早く家を出ていって、夜遅く帰ってくる父親。子どもと会話を交わすことの少ない父親。こんな父親をもつ家の母と子に、ぜひ奨めたいことがあります。それは、母と子の間で父親を話題にすることです。 母と子で3時のおやつを食べる時...

父親のことを話題にの続きを読む>

何でもいうことを聞くのは「素直」なのではない

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 75 母親が子どものことを 「勉強はあまりできませんが、素直なだけがとりえです」 「親に逆らうようなことのない素直な子です」 などといいます。母親同士の会話の中にも 「素直が一番ですよ」 という言葉を耳にすることが少なくあり...

何でもいうことを聞くのは「素直」なのではないの続きを読む>

いつもと違う道を歩いてみる

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 74 子どもの手を引いて買い物に行く。こんな時、たいていは行きも帰りも同じ道です。子どもが違う道に行こうとすると 「そっちじゃない、こっちでしょ」 などと声をかけながら。 これはよく考えてみると、子どもの気持ちを無視した親の...

いつもと違う道を歩いてみるの続きを読む>

「くせに」 をやめて 「だから」 に

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 73 母親が小さな子どもをいましめる時に使う言葉の中には、「あんな叱り方をしなくてもよいのに」 と思われることが少なくありません。たとえば 「……のくせに」 という言い方も、そのひとつです。 「お...

「くせに」 をやめて 「だから」 にの続きを読む>

電車を乗り越した母親

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 72 以前、電車に乗っていた若い母親が次で降りるのに気づき、座席にあがって窓の外をみていたふたりの子どもを 「さあ、降りるのよ」 「早く靴をはきなさい」 「なにをぐずぐずしているの」 と叱りつけながら、子どもを引きずるようにし...

電車を乗り越した母親の続きを読む>

「ありがとう」 は魔法の言葉

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 71 作文教室の先生から伺った話です。 はじめて教室に来るようになった小学一年生の女の子が、わずか一時間のうちに5回も、「ありがとう」 をいいました。わからない字や文の続けかたを教えてやった時、「ありがとうございました」。横の...

「ありがとう」 は魔法の言葉の続きを読む>

しっかり挨拶のできる子に

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 70 ほとんど毎日のように顔を合わせる近くの家の子なのに、そして、こちらの顔は十分に知っているはずなのに、外で会った時、何の挨拶もしない。こちらが、わざと大きな声で 「おはよう」 「こんにちは」 といっても、仕方なしに小さな...

しっかり挨拶のできる子にの続きを読む>

こわい母親への不信

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 69 子どもが 「ねえお母さん、いっしょに遊ぼうよ」 というと、「お母さんはいま忙しいの。一人で遊びなさい」 と答える。「ねえ、お母さん、本読んで」 と言うと 「後で」 と答えてしまう。「ねえお母さん、今日、学校でね&hel...

こわい母親への不信の続きを読む>

過度の欲望を抑えることの大切さ

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 68 家庭内における、親に対する子どもの暴力──このことについて、しつけの面から、しっかり認識しておかなければならないことがあります。それは、少年期になってからの親への暴力は、幼児期からのしつけの中で 「親みずからがみちびい...

過度の欲望を抑えることの大切さの続きを読む>

抱かれるのがきらいな赤ちゃんもいる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 67 専門家によると、赤ちゃんに対する親の態度でいちばん欠けているのは、個性を見極めようとしないことだそうです。 にぎやかな声であやされたり、高い高いをしてもらうのを、赤ちゃんは誰もが好きだと思いこんでいる親が少なくありません...

抱かれるのがきらいな赤ちゃんもいるの続きを読む>

子どもひきずっていく母親

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 66 ある団地で目撃した、あまり気分のよくないできごとです。 3、4歳くらいの男の子が、もう10分近くも泣き続けています。母親に帰ろうといわれても、その男の子は、砂場と木馬でもっと遊びたいらしく、母親の手をふりきって、まだ遊ぼ...

子どもひきずっていく母親の続きを読む>

子どもに責任を押しつけないで

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 65 「うちの子は気が弱いのか、人前でちゃんとお話ができません。園でも引っこみ思案のため、友だちが少ないみたいで困ったものです」 こんなぐちを耳にすることがあります。でも多くの場合 「困ったものだ」 と、子どもに責任を押しつけ...

子どもに責任を押しつけないでの続きを読む>

心のこもった語りかけは、100回の 「ダメ」 に勝る

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 64 母親が子どもを叱るとき、「何やってるの」 「早くしなさい」 「そんなことじゃダメでしょ」 「勉強しなきゃダメじゃないの」 などと、どなっていることが多いようです。 実をいうと、この叱り方にはほとんど効果がありません。子ど...

心のこもった語りかけは、100回の 「ダメ」 に勝るの続きを読む>

どんなときも 「君ならできる」 と語りかける

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 63 近所に、いつも明るく、どんなことにも積極的な2人の子どもがいます。 この子たちの母親が、同世代の子どもをもつ母親とおしゃべりしているのが聞こえてきました。「お宅のお子さんたちは、よくしつけられてうらやましいわ。何か秘訣...

どんなときも 「君ならできる」 と語りかけるの続きを読む>

うそをつく子には、親に原因がある

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 62 子どもがうそをつき始めるのは、理由はともかく、「ほんとうのことを知られると、もう、いい子と思ってもらえない。もう、かわいがってもらえない」 と考えるからです。うそをつき始めた子どもへの対処には、このことを十分知っておかな...

うそをつく子には、親に原因があるの続きを読む>

自分が認められることの喜び

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 61 これは、ボランティアで子どもたちに「作文」を教えている先生から聞いた話です。 ある日、陽子ちゃんという1年生の女の子が、新しく作文教室に入ってきました。20人ほどの集団にぽつんとひとり加わったのですから、少し不安な様子で...

自分が認められることの喜びの続きを読む>

子どもの人格の尊重をいつも心がける

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 60 ある駅の近くでのことです。もうすぐ電車が入るのか、歩いていた人たちが、いっせいに走りはじめ、5歳くらいの女の子の手をひいていた若い母親も、かけだしました。すると、ひきずられるようにしていた女の子の、片方のくつがぬげてしま...

子どもの人格の尊重をいつも心がけるの続きを読む>

聞き上手が、素直に話す子どもを育てる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 59 家に帰ってきた子どもが 「今日ね、○○ちゃんと遊んでたら、転んで、ここのところ、少しけがしたの。それでね……」 と言い出すと、「あら、どこけがしたの。見せてごらん。一体、何してたの。また、あわ...

聞き上手が、素直に話す子どもを育てるの続きを読む>

「まわり」 という物さしで、人を 「変わり者」 扱いにしない

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 58 お互いのわが子を、同じ保育園あるいは幼稚園に通わせている母親が集まったとき 「〇○ちゃんって、とっても変わってるみたいね。小さくて無口なのに、みんなにのけものにされると、すぐ乱暴するそうじゃないの。先生にしかられると、黙...

「まわり」 という物さしで、人を 「変わり者」 扱いにしないの続きを読む>

子どもの行為のほんとうの意味

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 57 さまざまな遊び場を設けた 「子どもサークル」 でのことです。 積木の遊び場で、2組の親子が木の積木をいろいろな形に積んだり並べたりして遊んでいました。 一方の母親が言いました。「せっかく、大きなおうちを作ったのに、どうし...

子どもの行為のほんとうの意味の続きを読む>

まわりと比べて育てることの愚かさ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 56 バスの中で耳にした、二人のお母さんの会話です。 「わたし、変わり者あつかいされたのよ」 「何で?」 「うちの子は、進学のときに不利でも、塾に行かせたくない と言ったの。そしたら、あなたも変わってるわねだって」 「そんなこ...

まわりと比べて育てることの愚かさの続きを読む>

「この次ね」 にご用心

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 55 「この次来たとき買ってあげますからね」 「今度のお誕生日に買ってあげますからね」 「今度パパと来たときにしましょうね」。 子どもを連れた買い物で、「あれが欲しい」 という子に、このような言葉でその場をのがれようとする母親...

「この次ね」 にご用心の続きを読む>

「かわいそう」 と思うだけが愛情ではない

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 54 午後になって 「やっぱり雨が降りだした」 日のこと。道で会った顔見知りのお母さんが 「朝子どもに、きょうはかさを持って行くように言ったのに持って行かなかったものですから……。子どもがかさを持っ...

「かわいそう」 と思うだけが愛情ではないの続きを読む>

手伝いの中から、思いやりも育つ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 53 これは、ある幼稚園の先生から聞いた話です。 父母会の席で、宏美ちゃんという4歳の女の子が、とてもよく気がつき、思いやりがあり、いつも大きな声で 「ありがとう」 と言うので、先生は、その母親に家でのしつけをたずねたそうです...

手伝いの中から、思いやりも育つの続きを読む>

席をゆずってくれた人への礼儀

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 52 乳のみ児を背負い、もう一人3才くらいの子を連れた母親が電車に乗りこんできました。車内の席はすっかり埋まり、すいているところはありません。すると、若い男の人が 「どうぞ」 と声をかけて席を立ちました。ところが、その母親はう...

席をゆずってくれた人への礼儀の続きを読む>

父と子のうんちの会話

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 51   郊外へ向かう電車の中でのことです。座席に5歳くらいの男の子と、まだ若い父親、母親が腰かけていましたが、その男の子が、ふと 「う、う、う、うんち」 と言って、ふふふと笑いだしました。窓外に見えた 「うどん」 ...

父と子のうんちの会話の続きを読む>

ほんとうの 「負けずぎらい」 とは?

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 50   「うちの子は、負けずきらいで困ります」 という言葉をよく耳にします。ところが 「困ります」 という言葉の裏側に 「そんな強い心を持った子なんですよ」 と言った、むしろ、わが子自慢のにおいが感じられることがあ...

ほんとうの 「負けずぎらい」 とは?の続きを読む>

子どもは失敗しながら学び成長

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 49   子どもというのは、道を歩いていて、ちょっとした土の山があれば登りたがり、穴をみつければわざと足を入れてしまうほど、好奇心が旺盛です。 こんなときの子どもに対する母親の態度は、およそ2つの型に分けられます。 ...

子どもは失敗しながら学び成長の続きを読む>

電車の中の生きたしつけ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 48 ある私鉄の始発電車に乗りこんだときのことです。 ホームに並んでいる人の列の中に母親と男の子がいました。電車のドアが開くと、その子どもが列を乱して前の方へ行き、横から割りこむようにして車内へとびこみ、席をとりました。そして...

電車の中の生きたしつけの続きを読む>

「どうして」「どうして」と叱るのは動物の調教と同じ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 47 「どうしてそんなことするの」 「どうして泣くの」 「どうしてそんないたずらするの」 「どうしてわからないの」 「どうして言うことをきかないの」 「どうしてそんなバ力なことするの」 「どうしておとなしくできないの」 「どう...

「どうして」「どうして」と叱るのは動物の調教と同じの続きを読む>

「いちばん」 というほめ言葉にご用心

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 46 ある日のことです。小学校で、何かの行事でもあったのでしょう。母と子が連れだって、校門をでてきました。母親の手を肩に受けて、子どもは、とっても楽しそうです。 ところが、そのうしろを歩いていると、母親が子どもに語りかけている...

「いちばん」 というほめ言葉にご用心の続きを読む>

妥協させない心構えを

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 45 走るのが遅い、野球をやってもドッジポールをやってもうまくいかない、という子どもがいます。 親はそんな子どもを 「いっしょうけんめいがんばりさえすれば、走るのが遅くてもいいんだよ」 「おまえは、スポーツ向きじゃないんだ」 ...

妥協させない心構えをの続きを読む>

子どもの言い分に創造的にこたえる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 44 「私が小学生のときのことです。家に自分の勉強部屋を持っている子がうらやましくて、母に、私も自分の勉強部屋が欲しいとねだったことがありました。家族全体で6畳ひと間のくらしをしているのに、そんなものを望めるはずもありません。...

子どもの言い分に創造的にこたえるの続きを読む>

母親のあせりを子に押しつけない

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 43 バスの中で目にした光景です。 つぎの停留所で降りるのを、ついうっかりしていたのでしょう。停留所を目前にして、3、4歳くらいの子どもをつれた母親が、荷物を片手にあわてだしました。 くつをぬいで座席にあがり窓にしがみついてい...

母親のあせりを子に押しつけないの続きを読む>

幼児語を直すコツ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 42 ワンワン(いぬ)、トット(さかな、にわとり)、ニャーニャー(ねこ)、ブーブー(自動車)、カンカン(髪)、オンモ(表=家の外)、タッチ(立つ)など、幼児語と呼ばれる言葉があります。幼児が話しはじめるころ使うもので、幼児の発...

幼児語を直すコツの続きを読む>

「思いやりの心」 を自然に育てる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 41 親と子の会話をとおして、子どもに、他人への思いやりの心を育てる方法があります。親が思いやりの心の大切さを口で説くのではありません。親子の会話をとおして、子どもをいつのまにか聞き上手にして、他人の考えをやさしく受け入れる心...

「思いやりの心」 を自然に育てるの続きを読む>

誕生の喜びを語る

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 40 子どもの自殺が相次いでいます。おとなたちは 「なぜ、あんなにかんたんに死んでしまうのだろう」 と考え、これに対して識者の多くは 「今の子どもたちは、いのちの尊さというものを知らないからだ。おとなたちが、物の豊かさに毒され...

誕生の喜びを語るの続きを読む>

あべこべのしつけをしていませんか

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 39 子どもが小学校へあがったりすると、多くの母親は「さあ、これからは、しつけもきびしくしなくては」とひそかに決意します。そして、これはいけません、あれはいけません。ああしなさい、こうしなさいと言いはじめます。物事の良し悪しや...

あべこべのしつけをしていませんかの続きを読む>

ごほうびは、物より心を

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 38 子どもが、とくによいことをした、見ちがえるようなことをした、大きな約束を果たした、よくがんばった……こんなとき、どんな親でもほうびを与えたくなりますが、いま、この 「ほうび」 でもっとも多いの...

ごほうびは、物より心をの続きを読む>

子どもの隠しだては親の対応のまずさが原因

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 37 小学校の2、3年生にもなると、かなりの割合の子どもが、失敗したことや叱られそうなことは、親に報告しないようになります。また、かりに報告しても、適当にうそをついて自分を守るようになります。たとえば、悪い点数のテストはかくし...

子どもの隠しだては親の対応のまずさが原因の続きを読む>

しつけ糸は子ども自身にとらせる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 36 「ちゃんとしつけたはずなのに」 「しつけだけはきびしくしたつもりなのに」……わが子が思いがけないことをしでかしてしまった親の口から、よくこんな言葉を聞かされます。 しかし、よく聞いてみると、し...

しつけ糸は子ども自身にとらせるの続きを読む>

子どもに効き目のない言葉 「どうして……?」

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」35 お母さんが子どもにぶつける言葉のなかで、[わかっちゃいるけどやめられない] 言葉の代表は 「どうして?」 です。 どうしてそんなことをするの? どうしてわからないの? どうしていうことをきいてくれないの? どうして勉強しな...

子どもに効き目のない言葉 「どうして……?」の続きを読む>

自分の行動には、はっきり責任を持たせる

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 34 小学校の体育館で、人形劇が行なわれたときのことです。幕間の10分の休けい時に、子どもたちが座席をはなれてさわぎはじめました。会場係の人がマイクで 「みなさん静かにしてくださいね。走りまわらないでくださいね」 と呼びかけて...

自分の行動には、はっきり責任を持たせるの続きを読む>

言葉の発達を遅らせないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」33 ● 幼児の要求の先取りをしない 幼児が、むずかりながら何かを要求しようとするとき、あるいは、不充分な片言を発しながら、からだで何かを表現しようとするとき、それを先取りして 「そう、あれがほしいの」 「これが、いやなの」 な...

言葉の発達を遅らせないためにの続きを読む>

社会性を身につけさせるには

本日より、新サイトでの投稿となります。再スタートの気持で、いっそう充実した内容を心がける所存です。ひきつづきご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。  こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 32 ● けんかをするのをこわがらない 子どもを、集団のなかで行...

社会性を身につけさせるにはの続きを読む>

計画性の身につく子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」31 ● 幼児期からけじめのある生活を心がける 計画性のある子どもと、なにごとにも行き当たりばったりの子ども。子どもを、このどちらかにするのは、家庭における親の態度、とくに、母親の生活態度によるものが、たいへん大きいと思われます。...

計画性の身につく子にの続きを読む>

いじめっ子の共通点

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 30 ● 幼児期からの甘やかしは禁物 いまや、子どものいじめが話題にならない日がないほどですが、問題の本質はいじめる側にあるように思えてなりません。それは 「他人への思いやりの心を育てる」 ことを、多くの親が忘れていることにある...

いじめっ子の共通点の続きを読む>

弱気な子にしないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」29 ● 過剰な期待や干渉をしない いまの小学生たちには、きまって1クラスに5人や6人の弱気な子がいるといわれます。それも、かなり勉強はよくできるのに、健康面でもなにも異常はないのに、いつまでも弱気な子がいるといいます。そして、そ...

弱気な子にしないためにの続きを読む>

引っこみ思案な子にしない

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 28 ● 集団にとけこむ努力をする 集団にとけこめない子がいます。引っこみ思案の子がいます。親からみると、困ったなと思いながらも、かわいそうでなりません。仲間からひとり離れているわが子を見ると、飛んでいって抱きしめてやりたいほど...

引っこみ思案な子にしないの続きを読む>

劣等感を持たない子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 27 ● 子どものよいところをほめて克服させる チビ、デブなどの自分の容姿や自分の能力について、劣等感をいだいている子どもは少なくありません。そして、その劣等感が高じていくと、心に暗い影をおとし、子どもを不幸にします。かといって...

劣等感を持たない子にの続きを読む>

のみこみの悪い子にしないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 26 ● やさしく深い語りかけを心がける 幼稚園や学校へ行くようになって、先生のいうことを、なかなか理解しない子がいます。むずかしいことではないのに、のみこみの悪い子がいます。そして、その結果、けっして能力は低くはないのに成績の...

のみこみの悪い子にしないためにの続きを読む>

子どもの主体性を尊重する

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 25 ● 家族のあいだで思いやりの心を育てる いまの子どもたちの多くにもっとも欠けているものは、他人への思いやり、自分のまわりへの思いやりだといわれています。それは、子どもの功利的な競争心をあおる受験体制や、子どもに人間の心のた...

子どもの主体性を尊重するの続きを読む>

無気力な子どもにしないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 24 ● 子どもの努力に評価を与えましょう 無気力な子どもに共通するものがあります。それは、子どもの成績の結果ばかりを気にする母親の存在です。「こんな成績じゃダメじゃないの」 「こんな点数をとってきてダメじゃないの」 と。こんな...

無気力な子どもにしないためにの続きを読む>

失敗をおそれない強い心

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」23 ● 失敗はとがめず暖かくはげます ある小学校での父母参観日のこと。3年生のクラスで、教師が子どもたちに問題を出して手をあげたA少年に答をいわせた。しかし、答はまちがっていた。そこで、ほかの子どもたちに答をいわせて、正解へみち...

失敗をおそれない強い心の続きを読む>

幼児の創造性の芽をつんでいませんか

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 22 ● 幼児には楽しいことが「善」、つまらないことが「悪」です 幼児である子ども自身にとっての善悪感は、親の考える善悪感、おとなの認識している善悪感とは、まるでちがいます。幼児にとっては、自分が楽しいこと、うれしいことが自分の...

幼児の創造性の芽をつんでいませんかの続きを読む>

秘密主義の子にしないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 21 ● 事実をきちんと話す習慣を身につけさせる 子どもは、学校でも、外でも、家のなかでも、親の目のとどかないところで、いろいろな失敗をくりかえしています。いたずらをして痛いめにあったり、人に叱られたりしています。そして、心のな...

秘密主義の子にしないためにの続きを読む>

人を思いやる心

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」20 ● 親のほうから積極的に話を聞くように心がける 小学6年生の男の子5人が自転車で遊びに行っての帰り、1人が、自動車と接触して横転した。ところが、4人の仲間はこれを目撃していながら、かけよろうともせず先に帰ってしまった。そして...

人を思いやる心の続きを読む>

大きな心を育てるしつけ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」19 ● 将来の夢をしっかり持たせる むかしの親、とくに父親は、わが子によく 「おまえは大きくなったら、何になるんだ」 と、しんけんに問いました。そして、子どもが 「○○になる」 と言えば 「そうか○○になるか。それじゃ、○○のな...

大きな心を育てるしつけの続きを読む>

見栄をはるウソをつかせないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」18 ● ウソをつかざるをえなかった子どもの心を理解する 子どもは、子どもどうしのあいだで、よく、うそをつきます。たとえば、友だちが 「わたしピアノ買ってもらったのよ」 と言えば 「わたしも、もうすぐ買ってもらうのよ」 と、ほんと...

見栄をはるウソをつかせないためにの続きを読む>

人に信頼される子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」17 ● 他人への思いやりのたいせつさをしっかり語る このごろの子どもは、人を疑いすぎます。たとえば、知らない子どもに外で声をかけると、自分たちが2人か3人、あるいは集団のときは話に応じてくれても、ひとりのときは、ほとんど口をきい...

人に信頼される子にの続きを読む>

親に相談を持ちかける子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」16 ● 言い聞かせるより聴いてやること 「子どもとのコミュニケーションが、きちんと成り立つための障害の最たるものは、話さないことではなく、聴かないことなのです。子どもが現に語りかけていることを聴けるようになるのは、なかなか、むず...

親に相談を持ちかける子にの続きを読む>

不平不満をいわない子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」15 ● 「いらいら・ぶつぶつ・くよくよ病」は子どもに伝染します いまの世の中は、物はたくさんあっても、なんとなく、いつもいらいらさせられる時代です。空に浮かぶ雲をポカンと見つめるような、虫の声がすだく草むらにたたずんでみるような...

不平不満をいわない子にの続きを読む>

のろまな子にしないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 14 ● 何でも自分でやるようにしむける のろまな子がいます。ぐずな子がいます。なにをやらせても人よりおそく、お母さんは、いつも、いらいら、はらはらします。 こんな子どもには、意外にも、お母さんに問題があることが多いのです。 い...

のろまな子にしないためにの続きを読む>

自己主張のできる子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 13 ● けんかを奨励するわけではないけれど…… このごろの子どもは、学校でも、外でみんなと遊んでいるときでも、けんかをすることが少なくなったといわれています。これは、一見、すばらしいことのようです。 しかし、けんかをすることが...

自己主張のできる子にの続きを読む>

多様な思考をする子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 12 ● 行いの習慣化にとらわれない 親は、一般に、子どもになにかをやらせるとき、いちど決めたことを、どこまでも守らせようとします。しつけには習慣がたいせつですから、いちど決めたことを守らせるのは、よいことです。 しかし 「決め...

多様な思考をする子にの続きを読む>

自分の意思をはっきり言える子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 11 ● 謙譲の美徳など発揮しないこと 子どもといっしょに、食事にさそわれることがあります。このとき、先方から 「さあ、なにを召しあがりますか」 「なにが、おすきですか」 と問いかけられたとき、親がはっきり言うのははしたないこと...

自分の意思をはっきり言える子にの続きを読む>

ホンモノのしつけとは

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 10 ● しつけ糸をとってあげよう 「しつけ」 という言葉には、「着物の縫い目がととのうように、仕立てがくるわないように、仮に、糸であらく縫っておくこと」 という意味があります。 これは、できあがった着物のどこかがつったり、おか...

ホンモノのしつけとはの続きを読む>

規格サイズ思考の子どもにしないために

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 9 ● 自由にのびのびと書かせよう 幼児にクレヨンや鉛筆を持たせると、ところかまわず、思いっきり書きなぐろうとします。白い紙を与えると、紙いっぱいに書きちらして、しまいには絵や線が紙からはみだして、テーブルやたたみにまで、のびて...

規格サイズ思考の子どもにしないためにの続きを読む>

言うことを聞かない子ども

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 8 ● 説教よりも根気よく語ってやること 子どもが言うことを聞いてくれない、親の期待するように行動してくれない、親の困るようなことばかりする。こんなとき、大きなためいきをついて「お母さん、こんなに心配しているのに、どうしてわかっ...

言うことを聞かない子どもの続きを読む>

放任主義はほったらかしではない

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 7 ● 子どもの考えや意見を尊重する 放任主義という言葉があります。そして、一般的には、親が育児や子どもの教育に熱心でないことに、また、子どもにまったく手出し口出ししないことに使われます。でも、こんな解釈は、まちがいです。手出し...

放任主義はほったらかしではないの続きを読む>

空想豊かな子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 6 ● 子どもといっしょに空想を楽しむ 子どもは4、5歳になると、人間には、目に見える顔かたちのほかに 「心」 というものがあるのだなということを、なんとなく感じるようになってきます。そして、人間にだけではなく、動物や植物、物に...

空想豊かな子にの続きを読む>

気持ちよくお手伝いをする子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 5 ● 子どもへの感謝の気持ちは言葉だけで十分 子どもは5、6歳児にもなると、かんたんなことだったら、お使いをしてくれるようになります。また、母親の仕事を助けるのを、喜ぶようになってくれますが、お使いをたのむときなど 「ごほうび...

気持ちよくお手伝いをする子にの続きを読む>

耐える心をそなえた子どもに

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 4 ● 子どもの意思や主体性を尊重すること 「小学生になる前後」 (岡本夏木著・岩波書店刊) のなかに、5、6歳に対するしつけについての、すばらしい例がおさめられています。 ある家が遠くへ引っこしするとき、家で飼っていたイヌをど...

耐える心をそなえた子どもにの続きを読む>

心の豊かな子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 3 ● 内容豊かな語りかけを心がける 子どもは、いっしょに道を歩いていると目に入ったいろいろなものを指して 「あれ、なぁに」 「あれ○○だね」 などといいます。また、虫を見つけると、しゃがみこんでしまいます。 さて、このとき、多...

心の豊かな子にの続きを読む>

よい友だち悪い友だち

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 2 ● 子どもの友だちを親が選ばない 子どもが、思いがけないような友だちを、家につれてくることがあります。 そんなとき、その友だちがわが子よりも、服装のきたない子、ぎょうぎの悪い子、成績の悪そうな子だと、あとで、わが子に 「あん...

よい友だち悪い友だちの続きを読む>

人前できちんと話のできる子に

これまで15回にわたり、だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を併記して連載してきましたが、どうも「ダメな子の育てかた」に違和感をおぼえる方が多くおられるようです。そこで、本日から、こうすれば子どもはし...

人前できちんと話のできる子にの続きを読む>

困難から逃げる子、我慢できない子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第15回目。 ● 困難からすぐに逃げだす子にしたいなら 子どもが困っている時は、どうしたら解決できるか、全部教えてやりまし...

困難から逃げる子、我慢できない子の続きを読む>

わがままな子、なげやりな子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第14回目。 ● わがままな子に育てるには 子どもは3、4歳にもなると、いろいろなことを手伝いたがります。食事の準備、あと...

わがままな子、なげやりな子の続きを読む>

個性のない子、学校ぎらいの子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第13回目。 ● 子どもの思考を型にはめてしまいたいなら 子どもの話や意見が、親の考えと少しでも違っているときは「バカなこ...

個性のない子、学校ぎらいの子の続きを読む>

心にうるおいのない子、短所がめだつ子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第12回目。 ● 子どもの情操を片寄らせたいなら 子どもが通知表をもらってきて、図工、体育、音楽などの成績はあがっていても...

心にうるおいのない子、短所がめだつ子の続きを読む>

父親ぎらいの子、参観日をきらう子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第11回目。 ● 父親ぎらいにさせたいなら 母親が、子どもの前で、夫の悪口をいうだけではまだ序の口です。父親が子どもを叱ろ...

父親ぎらいの子、参観日をきらう子の続きを読む>

隠しごとをする子、おけいこごとを自慢する子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第10回目。 ● 自分のしたことを隠す子にしたいなら 子どもが外から帰ってきて、なにか失敗したことをつげるたびに、「な...

隠しごとをする子、おけいこごとを自慢する子の続きを読む>

兄弟愛のない子、物を粗末にする子

 だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第9回目。 ● 兄弟愛の乏しい子にしたかったら 子どもへの接しかたに差をつけることです。たとえば同じことをさせたとき、一...

兄弟愛のない子、物を粗末にする子の続きを読む>

親を信用しない子、道草をする子

これまで7回にわたり、「ダメな子」「良い子」の育て方を併記して綴ってきましたが、先日、ある知り合いから「○印の良い子の方はいいけど、●印の悪い子の方は、読んでいて気分がよくないからやめた方がいい」というアドバイスをもらいました。そこで、毎日読んでくれている他の人にも意見を聞いてみ...

親を信用しない子、道草をする子の続きを読む>

無駄づかいする子、自信のない子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 7 ● 無駄遣いの習慣をつけさせたいなら わが子が小づかいを欲しがるたびに、いくらでもお金をあげることです。小づかいの額をきめてしまってはいけません。それから、子どもが小づかいを何に使おうと、けっして問いただしてはいけません。子どもはますます多く...

無駄づかいする子、自信のない子の続きを読む>

偏食っ子、欲張りな子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 6 ● 子どもを偏食っ子にしたいなら いつも子どもに「今日は、なにが食べたい」と聞いてから、愛情こまやかに料理を作ってあげましょう。子どもが食べ残したら「いいわよ、お母さんが食べてあげるから」と言ってあげることです。いつも「はい、これがあなたのよ...

偏食っ子、欲張りな子の続きを読む>

人を差別する子、話しベタな子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 5 ● 人を差別することを教えたいのなら わが子が、貧しい家庭の子や家庭的にめぐまれない子と親しくするのを見たら「あんな子と、おつきあいするのはやめなさい。お父さんは運転手なんでしょ。あなたは、あんな家の子と違うのよ」と言ってあげることです。わが...

人を差別する子、話しベタな子の続きを読む>

不満ばかりいう子、失敗ばかりする子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 4 ● 不満ばかりいう子にしたいなら ファミリーレストランなどに家族みんなで行って「これはまずいわね、これならインスタントのほうがまだましだわ」と愚痴をこぼしましょう。服を着るたびに「この服、もうおかしいわ」「あああ、新しい服がほしいわね」と、こ...

不満ばかりいう子、失敗ばかりする子の続きを読む>

内向的な子、いじめられっ子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 3 ● 内向的な性格にしたいなら 「あなたは本当に足が短いわね。お父さんにそっくり」 「お前は、まったく鼻ぺちゃだなぁ。お母さんのおかしいところに、よくも似たもんだ」「ますますオデブちゃんになるな。こんど牧場に行ってみろ、ブタにも笑われるぞ」。冗...

内向的な子、いじめられっ子の続きを読む>

ウソつきな子、すぐケンカする子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 2 ● ウソつきにしたいなら 子どもが父の持ち物をこわしたら、「お母さんがこわしたことにするから、心配しなくてもいいわよ」と言ってあげましょう。父親のいないときは、いつも「パパにはないしょよ」と言ってあげてください。家に人が来ると困るとき、子ども...

ウソつきな子、すぐケンカする子の続きを読む>

「ダメな子・よい子の育て方」 連載開始

とにかく、子どもは親の後姿を見ながら育ちます。親の対応の仕方で、子どもを「ダメにする」ことはじつに簡単です。ところが、「良い子に育てる」には、親は相当努力をしなくてはなりません。 そこで、今回からは、だれにもできる逆説的しつけ論「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型...

「ダメな子・よい子の育て方」 連載開始の続きを読む>

自ら創りあげたイメージは、映像をはるかに越える

ごく最近も、大きくふくらんだイメージ体験をしました。今年の2月ごろ、話題になっていた「ダビンチコード」を読んだのです。キリスト教の世界を良く知らない日本人にはかなり骨の折れる作品だなと思いながらも、展開するストーリーの面白さにグイグイ引きつけられて10日ほどで読破しました。5月に...

自ら創りあげたイメージは、映像をはるかに越えるの続きを読む>

イメージを大きくふくらませる子に

読書したり、本を読んでもらったりすると、どのようなことが展開するのかを少し掘り下げて考えてみましょう。読んだり聞いたりしたその言葉から、人は独自のイメージを創りあげます。さまざまな体験をもとにしたイメージです。幼児はその体験が少ないので、さし絵が必要になります。絵本の1シーンを見...

イメージを大きくふくらませる子にの続きを読む>

読書から知った、世の中の奥深さ

テレビがなかった頃は、どの家も、ひとつちゃぶ台を前にみんな集まり、おしゃべりしながら食事をするなど、貧しくとも、会話と団らんがありました。私の子ども時代を思い起こせば、食事を終えると冬はコタツに入り、みかんを食べながらトランプやいろはカルタ、時には百人一首に興じ、満ち足りた時間を...

読書から知った、世の中の奥深さの続きを読む>

いじめから自殺につながる悲劇

朝から晩までテレビの勧善懲悪ストーリーを見続け、やっつける疑似体験を何度もしているうち、これを試してみたくなります。学校へ行くようになり、ちょっとこいつは弱そうだなと思えば、手をだしてしまいます。幼児の頃に他の子どもと触れ合う体験をしていれば、やられた時の悔しさやイヤな気持ち、...

いじめから自殺につながる悲劇の続きを読む>

テレビがこれまでの生活習慣を変えた

今の親が生まれ育ったのは、昭和40年代のはじめから55年前後の15年間ほどです。それ以前に子ども時代を過ごした親たちと決定的に違うことがあります。それは、生まれたときから家にテレビがあり、そのテレビも草創期を終え、白黒からカラーになって視聴率競争が激化、そのあおりから子ども向け番...

テレビがこれまでの生活習慣を変えたの続きを読む>

短絡的な親が多すぎないか

これからしばらく、子育てはどうあるべきかについて考えてみることにします。 というのも、最近、子どもの「いじめ」や「自殺」が社会問題になり、テレビや新聞をはじめ、マスコミには連日のように報道され、いろいろな分野の論者が意見を出しあっています。その傾向は歓迎してよいことでしょう。 な...

短絡的な親が多すぎないかの続きを読む>

< 前のカテゴリ「私の好きな名画・気になる名画」へ  |  トップページ  |  次のカテゴリ「日常生活」へ >

2016年12月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)