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内向的な子、いじめられっ子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 3

● 内向的な性格にしたいなら

「あなたは本当に足が短いわね。お父さんにそっくり」 「お前は、まったく鼻ぺちゃだなぁ。お母さんのおかしいところに、よくも似たもんだ」「ますますオデブちゃんになるな。こんど牧場に行ってみろ、ブタにも笑われるぞ」。冗談半分でもいいから、こんなことを言ってあげましょう。いくら冗談でも、子どもは傷つけられます。そしてこの世でもっとも信頼する親から、繰り返し言い続けられるうち、人前に出ることをいやがる、内向的な人間になってくれます。

○ いつもいじめられる子に

幼い頃に「××ちゃんにいじめられた」と、わが子が泣いて帰ってくると、ほとんどの親が、いじめっ子を憎みます。わが子かわいさなのでしょうが、多くの場合それはまちがっています。大切なことは「うちの子は、どうしていじめられるのか」を、静かに考えてみることではないでしょうか。子どもの性格に大きな影響をおよぼす家庭のあり方に、問題を含むことが少なくないからです。
「子ども同士のことだ、ほっとけ」などという父親や、「もう、あの子と遊ばないようにしましょうね」という母親がいますが、これも本質的にまちがっています。まして、「もう、外に行かないで、お家で遊びましょうね」と語りかけるのは、まさに論外。子どもが仲間と遊ぶことの意味と、子ども社会できたえられていくことの大切さを、しっかり理解しておかなくてはなりません。

投稿日:2006年12月18日(月) 09:06

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)