「ダメな子」「良い子」の育てかた 3
● 内向的な性格にしたいなら
「あなたは本当に足が短いわね。お父さんにそっくり」 「お前は、まったく鼻ぺちゃだなぁ。お母さんのおかしいところに、よくも似たもんだ」「ますますオデブちゃんになるな。こんど牧場に行ってみろ、ブタにも笑われるぞ」。冗談半分でもいいから、こんなことを言ってあげましょう。いくら冗談でも、子どもは傷つけられます。そしてこの世でもっとも信頼する親から、繰り返し言い続けられるうち、人前に出ることをいやがる、内向的な人間になってくれます。
○ いつもいじめられる子に
幼い頃に「××ちゃんにいじめられた」と、わが子が泣いて帰ってくると、ほとんどの親が、いじめっ子を憎みます。わが子かわいさなのでしょうが、多くの場合それはまちがっています。大切なことは「うちの子は、どうしていじめられるのか」を、静かに考えてみることではないでしょうか。子どもの性格に大きな影響をおよぼす家庭のあり方に、問題を含むことが少なくないからです。
「子ども同士のことだ、ほっとけ」などという父親や、「もう、あの子と遊ばないようにしましょうね」という母親がいますが、これも本質的にまちがっています。まして、「もう、外に行かないで、お家で遊びましょうね」と語りかけるのは、まさに論外。子どもが仲間と遊ぶことの意味と、子ども社会できたえられていくことの大切さを、しっかり理解しておかなくてはなりません。