「ダメな子」「良い子」の育てかた 2
● ウソつきにしたいなら
子どもが父の持ち物をこわしたら、「お母さんがこわしたことにするから、心配しなくてもいいわよ」と言ってあげましょう。父親のいないときは、いつも「パパにはないしょよ」と言ってあげてください。家に人が来ると困るとき、子どもに 「お母さんは? と聞かれたら、ちょっとでかけてますというのよ」と言ってきかせましょう。
子どもの前で夫に「時には、頭でも痛いことにして会社を休んだらどうなの」と言いましょう。わが子と遊ばせたくない子がやって来たら、「ぼく、これからおでかけするから遊べないんだ」と、出かける予定がなくても言わせます。子どもとの約束ごとを、いつも平気で破ってあげてください。きょうからでも、明日からでも、子どもは、おもしろいようにウソをつく子になってくれます。
○ 友だちや兄弟とすぐケンカする子に
ケンカをすることは、一面からするとその子の行動力と積極性に富んでいることの表れです。しかし、自分をおさえ、人と話し合い、他人を思いやる心に欠けていることも少なくありません。父親が「男だから、ケンカをしてもかまわん」「ケンカするなら負けるな」などとけしかけることも、よくありません。どんな理由であれ、ケンカを許すことは、暴力でものごとを解決すること、暴力で自分の欲望をとおすことを覚えさせるからです。家の中で、何でも子どもの思い通りにさせていないかを反省し、自己中心ではいけないことをはっきり悟らせることも大切です。