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事前に読むことの効用

「読み聞かせ」のすすめ 18

子どもへの「読み聞かせ」のさい、できれば実行してほしいことがあります。それは、家で読み聞かせるような場合でも、読み聞かせる本を、事前に読んでおくというものです。

そうすれば、その本の内容、展開、主題、山場(やまば)がどこかがわかります。そのため、間のとりかた、声の強弱、話の進め方の速さなどを考えながら読み聞かせることによって、子どもをより深く、引きつけることができるでしょう。

物語の山場や、子どもが最も大きく反応すると思われるところでは、子どもの目をみつめながら、間があきすぎるくらい間をおいて、ゆっくり読み進めてみてください。そうすることで、「この次はどうなるのだろう」という子どもの心を強くひきつけながら、より深く、子どもに訴えていくことが可能になります。「この後どうなる」という思いが強ければ強いほど、この後の展開が、子どもの心に深く響くことはまちがいありません。

読み手自身が、はじめて手にする本を読む場合、どうしても、どこも同じ調子で読んでしまいがち。「せっかく読み聞かせるのだから、一度読んでおこう」──これも大切な愛情なのではないでしょうか。

投稿日:2009年01月26日(月) 09:04

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)