児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  心の子育て論 >  不満ばかりいう子、失敗ばかりする子

不満ばかりいう子、失敗ばかりする子

「ダメな子」「良い子」の育てかた 4

● 不満ばかりいう子にしたいなら

ファミリーレストランなどに家族みんなで行って「これはまずいわね、これならインスタントのほうがまだましだわ」と愚痴をこぼしましょう。服を着るたびに「この服、もうおかしいわ」「あああ、新しい服がほしいわね」と、こぼしてみせなさい。雨降りが続いたら、「もう、いやだわ」「ほんとに、もうくさくさする」と、イライラしましょう。「こんな家に住みたいわね。アパートぐらしなんてつまらないわ」「あんな車がほしいわ、この車ガタガタで、みっともない」なんて、いつもブツブツいうことです。子どもは、たとえ、何不自由のない生活をしていても、いつも不平不満を言う子になってくれます。ほんとうの幸せを知らない、心貧しい人間になってくれます。簡単です。だれにでも、すぐにできます。

○ いつも失敗ばかりする子に

お使いにやれば、買ったものを忘れてきたり、まちがったものを買ってきたりする。台所の手伝いをさせると、きまって食器をこわす。自分ひとりで学校の準備をさせると、きまって忘れ物をしていく。こんな子はよくいるので、頭を悩ませている母親も多いはずです。しかし、失敗するからといって、子どもにやめさせてはいけません。子どもは、失敗によって貴重な経験をしているのです。その経験のチャンスをうばってしまえば、子どもは一見、失敗しない「よい子」にはなっても、応用力のある積極性のある子にはなりません。失敗こそ、生きた力になるのです。

投稿日:2006年12月19日(火) 09:13

 <  前の記事 内向的な子、いじめられっ子  |  トップページ  |  次の記事 人を差別する子、話しベタな子  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/485

         

2014年08月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)