「ダメな子」「良い子」の育てかた 4
● 不満ばかりいう子にしたいなら
ファミリーレストランなどに家族みんなで行って「これはまずいわね、これならインスタントのほうがまだましだわ」と愚痴をこぼしましょう。服を着るたびに「この服、もうおかしいわ」「あああ、新しい服がほしいわね」と、こぼしてみせなさい。雨降りが続いたら、「もう、いやだわ」「ほんとに、もうくさくさする」と、イライラしましょう。「こんな家に住みたいわね。アパートぐらしなんてつまらないわ」「あんな車がほしいわ、この車ガタガタで、みっともない」なんて、いつもブツブツいうことです。子どもは、たとえ、何不自由のない生活をしていても、いつも不平不満を言う子になってくれます。ほんとうの幸せを知らない、心貧しい人間になってくれます。簡単です。だれにでも、すぐにできます。
○ いつも失敗ばかりする子に
お使いにやれば、買ったものを忘れてきたり、まちがったものを買ってきたりする。台所の手伝いをさせると、きまって食器をこわす。自分ひとりで学校の準備をさせると、きまって忘れ物をしていく。こんな子はよくいるので、頭を悩ませている母親も多いはずです。しかし、失敗するからといって、子どもにやめさせてはいけません。子どもは、失敗によって貴重な経験をしているのです。その経験のチャンスをうばってしまえば、子どもは一見、失敗しない「よい子」にはなっても、応用力のある積極性のある子にはなりません。失敗こそ、生きた力になるのです。