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空想豊かな子に

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 6

● 子どもといっしょに空想を楽しむ

子どもは4、5歳になると、人間には、目に見える顔かたちのほかに 「心」 というものがあるのだなということを、なんとなく感じるようになってきます。そして、人間にだけではなく、動物や植物、物にも 「心」 があるように思うようになり、やがて、その心の世界をひろげて、空想を楽しむようになります。
おとなが考えると、すこしバカバカしいようなことを考えたり、話しかけてきたりしたとき、あたまから 「バカなことを考えるもんじゃないの」 「そんなことがあるもんですか」 などと、つめたくあしらう親をよく見かけます。「でたらめいうんじゃありません」 と、しかるのはもってのほか、空想と 「うそ」 をごっちゃにして 「うそはいけません」 と言うなど最悪です。
「そう、そんなことを考えたの?」「まぁ、ステキなことを考えたのね」 「それからどうなるの」 などと、話をあわせてみてはいかがでしょうか。子どもが空想しながら遊んでいるときは 「お母さんも、なかまにいれてもらおうかな」 などと、いっしょに楽しんでみるのもよいでしょう。
空想は人間の可能性を生みだすうえにたいせつなものなのに、空想をバカにすると、子どもは夢をふくらませることはやめて、目先のことばかりを考えるようになってしまいます。そのうえ、話したいことを話さないでいるうちに、無口なだまりん坊になったりします。道にアリがはっていたら、アリに話しかけてアリと遊ぶのではなく、アリを足でふみつぶして喜ぶようになったりするのは、とても悲しいことです。

投稿日:2007年01月22日(月) 09:52

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)