「ダメな子」「良い子」の育てかた 6
● 子どもを偏食っ子にしたいなら
いつも子どもに「今日は、なにが食べたい」と聞いてから、愛情こまやかに料理を作ってあげましょう。子どもが食べ残したら「いいわよ、お母さんが食べてあげるから」と言ってあげることです。いつも「はい、これがあなたのよ」と、愛する子どもにだけは、特別料理を作ってあげましょう。子どもは偏食っ子になるだけでなく、わがままな子にも行儀の悪い子にもなってくれます。
○ おもちゃをたくさん欲しがる子
子どもにとっておもちゃは、遊びを豊かにするために、あるいは創造力を育てるために必要なものでしょう。しかし、与えすぎは、害あって益なしです。高価なものをたくさん与えて、わが子をかわいがっているつもりの母親がいたら、それは間違いです。おもちゃの与えすぎは、子どもを移り気な、気の散りやすい性格にしてしまいます。心理学者の研究でも「散漫な性格にする」という結論が出ています。
子どもは、たったひとつのおもちゃでも、よく考えられたおもちゃなら、いろいろ工夫して遊ぶものです。また、空き缶や木切れでも、楽しく遊ぶこともあります。むしろ、完成されていないおもちゃの方が、子どもの創造力をかきたてるということを知っておかなくてはいけません。欲しがるものを何でも与えることは、子どもを不幸にするということも、充分認識しておかなければなりません。今は、実に多岐にわたるおもちゃにあふれています。わが子にはどんなおもちゃがふさわしいかを良く考え、できたら誕生日やこどもの日、クリスマスなど特別な日に、選び抜いたおもちゃをプレゼントしたいものです。