「ダメな子」「良い子」の育てかた 7
● 無駄遣いの習慣をつけさせたいなら
わが子が小づかいを欲しがるたびに、いくらでもお金をあげることです。小づかいの額をきめてしまってはいけません。それから、子どもが小づかいを何に使おうと、けっして問いただしてはいけません。子どもはますます多くの小づかいをせびるようになります。やがて、それでも不足すれば、人から借金をすることを覚えてくれます。さらには、盗みをすることも覚えてくれます。ムダづかいをさせることは、子どもを非行に走らせる最短の道です。
○ いつも自分に自信のない子
いつも自信なさそうにしている子を見たとき、多くの親は、失望の悲しみをふくめて、その子をいましめ、無気力さを叱ります。しかし、これは逆療法です。自信のない子には、むしろ「お前は、頭がいいんだ」「やればできるんだ」と思わせることが大切です。また、自信のなさから生じる失敗が多くても、それから逃げさせてはいけません。自分の力で立ち向かわせなければいけないのです。そのためには、子ども自身が意識していないようなことでも、ほめてやること。子どもの失敗を知ったときでも、ただとがめるのではなく、まず、よくやった点を見つけだしてほめてやり、その上で失敗の原因に気づかせてあげたいものです。家族そろっての食事のときなどに、母親が父親に「きょう、この子、こんなすばらしいことをしたんですよ」と言ってやったらどうでしょう。子どもは、半ば照れながらも心の中に、うれしさと自信を湧き立たせるはずです。