だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第13回目。
● 子どもの思考を型にはめてしまいたいなら
子どもの話や意見が、親の考えと少しでも違っているときは「バカなことを、言うんじゃありません」「あんたは、いったい何を考えてるの」「そんなことしか考えられないの?」などと、言ってあげましょう。いつも子どもあつかいにして、親の考えだけを押しつけることです。子どもは自分の意見を捨てて、親の気に入ることだけを話すようになってくれます。自由に豊かに考えることもやめてくれます。
○ 先生が不満で、子どもが学校へいきたがらない
親が学校へ行って先生に会い「うちの子が、先生に叱られたのを気にして、学校へ行きたがらないのですが」と、率直に相談するのが最善でしょう。しかし、先生をなじりに行くことだけは絶対に慎まなくてはなりません。親は、子どもが先生に叱られた事情を正確に知りえない場合が少なくないからです。したがって、子どものいうことだけを真にうけて、家で子どもといっしょになって先生の悪口を言うのは、親として失格です。子ども可愛さとはいえ、これでは子どもをますます先生ぎらいにしてしまいます。また、多くの場合、先生に叱られた子ども自身は、自分にも悪い点があったことに気づいているにもかかわらず、それを正当化させることにもなってしまいます。