こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 76
朝早く家を出ていって、夜遅く帰ってくる父親。子どもと会話を交わすことの少ない父親。こんな父親をもつ家の母と子に、ぜひ奨めたいことがあります。それは、母と子の間で父親を話題にすることです。
母と子で3時のおやつを食べる時、「おいしいね。でも、お父さん食べられなくてかわいそうね。お父さんも、お茶を飲んでるかな。お父さん“今頃、おうちでは、どんなおやつを食べているのかなあ”って思っているかもしれないね」 などと子どもに語りかける。夜、父親の帰りが遅くて母子二人で食事するときは、「お父さん、まだお仕事なのかなあ。たいへんねえ。お父さん、お腹すいてるよ、きっと。早く帰ってこれるといいのにねえ」 「〇〇ちゃんも手伝ってくれて、いっしょうけんめいに作ったごちそう、お父さんも一緒にたべられたらよかったのにね」 などと語りかける。
母親が意図的に、ほんの一言でも、1日1回でも、こんな形で父親のことを話題にして、子どもの心の中に、父親の姿を浮かび上がらせてあげる──これは、子どもの心の中に、父親への思いを形作らせると同時に、もう一つのすばらしい効果もあります。それは、「お母さんは、いつも、こんなにもお父さんのことを思っているのだ」 「お父さんは仕事ばっかりだけど、お父さんとお母さんは、ちゃんと愛しあっているのだ」 ということを、子どもにも共有させることができるということです。
母親の言葉一つで、子どもの心は大きく変わるものです。
コメント (1)
今回のお話には、まったく同感ですね!
アメリカに駐在の日本人の親子がおりました。
母親と、その娘が我が家に遊びに来ました。
娘さんは6歳ぐらいでしょうか。
みんなでお昼を食べているときに、その娘さんが
いいました、「あ、ママ、パパはきょうから出張だ。
今日から二人でノンビリできるね〜!」
母親は嬉しそうに笑ってました。
私は、パパのことが可哀そうになりました。
それと同時に、その女の子のことも哀れに
感じました。
そのような気持ちで、自分も、いつか誰かと
結婚して子供ができたら、同じ会話を交わすので
しょうか。
家族は、まずパパとママの二人からスタートして、
子供が生まれるのと同時に数が増えることもある。
でに、数に関係なく、家族は一つなのです。
ママの教育も責任重大ですね。
Posted by: ヘンリーおじさん | 2008年03月24日 12:36
日時: : 2008年03月24日 12:36