児童英語・図書出版社 創業者のこだわりブログ Top >  心の子育て論 >  幼児語を直すコツ

幼児語を直すコツ

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 42

ワンワン(いぬ)、トット(さかな、にわとり)、ニャーニャー(ねこ)、ブーブー(自動車)、カンカン(髪)、オンモ(表=家の外)、タッチ(立つ)など、幼児語と呼ばれる言葉があります。幼児が話しはじめるころ使うもので、幼児の発達段階上、特別なことではありません。
しかし、幼稚園に入るようになっても、あるいは小学校入学の時期が迫っても、この幼児語がぬけないのでは困ります。なおすことを考えた方がいいでしょう。それは、子どもの自立認識にもつながるからです。

では、幼児語を卒業させるにはどうしたらよいか。それは、幼児語がでてくるたびに叱ったり、制止したりするのではなく、会話の中で母親が言いかえてやることです。子どもが 「ニャーニャーがいるよ」 と言ったら、「ニャーニャー、あ、ねこがいるわね、かわいいねこね」 と答えてやる。「ブーブーがいっぱい」 と言ったら、「ほんと、自動車がいっぱいね」 と答えてやる。
このような言いかえを続ければ、自然に、自分の力と判断で正しい言葉へ入っていきます。幼児は常に母親を信頼し、母親をまねようとするからです。

ほかの言葉についてもこのことが言えます。子どもはテレビ等から仕入れた、おかしな言葉をたくさん使います。やっぱ (やっぱり)、すごい(すごく) きれい、などもそうです。こんなときも、母親が正しい使い方をしてみせることです。
このほか、美しい言葉遣い、やさしい言葉遣いもそうです。気どる必要も、飾る必要もありませんが、いつも身近にいる母親の言葉遣いが子どもの心の成長に大きな影響をもつことを忘れてはなりません。

投稿日:2007年07月17日(火) 09:31

 <  前の記事 「山梨県立美術館」 にあるミレーの代表作  |  トップページ  |  次の記事 恩知らずのトラ  > 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mt.izumishobo.co.jp/mt-tb.cgi/942

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

         

2014年08月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

月別アーカイブ

 

Mobile

児童英語・図書出版社 社長のこだわりプログmobile ver. http://mt.izumishobo.co.jp/plugins/Mobile/mtm.cgi?b=6

プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)