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2016年版 12月6日はこんな日


● 今日(12月6日)の主なできごと

694年 「藤原京」に遷都……この日、日本初の本格的中国式の新都「藤原京(今の橿原市〜明日香村)」が完成し、持統天皇は、これまでの飛鳥浄御原宮から藤原京に都を移した。3代後の元明天皇まで、約20年間繁栄した。

1839年 水野忠邦が老中筆頭……江戸時代後期のこの日、浜松藩主だった水野忠邦が老中筆頭となり、11代将軍家斉が亡くなると、忠邦は幕政改革「天保の改革」を行なった。側近たちを退け、商業を独占する「株仲間」の解散、ぜいたくの禁止など、あまりに厳しい改革に民心は離れ、成功とはほど遠いものに終った。


● 今日の主な記念日・恒例日

姉の日……この日が、守護聖人聖ニコラウス(サンタクロースのモデルともいわれる)の祝日にまつわる三姉妹伝説があること、弟の日が3月6日・兄の日が6月6日・妹の日が9月6日に制定されていることから、漫画家で姉妹型研究家の畑田国男が1992年に提唱した記念日。

音の日……1877年のこの日、エジソンが自ら発明した蓄音機で音を録音・再生することに成功したことにちなみ、日本オーディオ協会が1994年に制定。

シンフォニー記念日……1914年のこの日、ベルリンから帰国した山田耕筰が、初の日本人の作曲による交響曲『勝どきと平和』を発表したことにちなんで制定。

ラジオアイソトープの日……1890年のこの日が、ラジオアイソトープの製造にも使われるサイクロトロンを開発した仁科芳雄博士の誕生日にちなんだ記念日。なお、ラジオアイソトープとは「放射性同位元素」のことで、医療・農業・工業など幅広い分野で利用されている。


● 今日生まれた人

1890年 仁科芳雄……大正・昭和期の物理学者。理化学研究所所長歴任。「日本現代物理学の父」

1896年 坂西志保……昭和期の評論家。

1897年 堀内敬三……昭和期の作曲家・作詞家・音楽評論家。NHKラジオ「音楽の泉」の司会進行役・解説者。

1900年 時枝誠記……昭和期の国語学者。「言語過程説」を提唱。


● 今日亡くなった人

1700年 徳川光圀……江戸時代前・中期の政治家。徳川家康の孫で、「水戸黄門」の名でしたしまれた第2代水戸藩主。

1887年 島津久光……幕末期の薩摩藩指導者。

1922年 宮崎滔天……明治・大正期の革命家。「辛亥革命」を支援。

1975年 正木ひろし……昭和期の弁護士。反権力裁判・冤罪裁判に関与。「八海事件」に関する著書『裁判官』はベストセラーとなり、『真昼の暗黒』として映画化。

2008年 遠藤実……昭和・平成期の演歌作曲家。代表作『からたち日記』『おひまなら来てね』『高校三年生』『星影のワルツ』『こまっちゃうナ』『くちなしの花』 など。


● 過去のマイブログ「12月6日」のテーマ

2013年 人権を守りぬいた正木ひろし
戦前から軍国主義批判をくりひろげ、戦後は多くの反権力裁判やえん罪裁判にかかわった弁護士の正木(まさき)ひろしが、1975年に亡くなった日です。1896年、現在の東京都墨田区に生まれた正木ひろしは、旧制八高(名古屋)、旧制七高(鹿児島)を経て、1920年に東京帝国大学法学部に入学しました。在学中から親の世話にならないようにと、特別な許可をえて千葉・佐倉中学や、長野・飯田中学の英語教員として勤務しながら大学を卒業すると、経済記者をへて……。

2012年  [おもしろ民話集 64] つぐみひげの王さま
むかし、ある国にとても美しい王女がいました。今日は、その王女の結婚相手を選ぶ日です。王女と結婚したいと思う王さま、王子、公爵、伯爵、男爵ら貴族たちが一列に並ぶと、王女は、それぞれの人の前に案内されました。ところが、どの人にも難くせをつけます。1人目はあんまり太っていたので「酒樽」と呼びました。つぎの人は背が高すぎると「ひょろひょろのっぽ」、3人目は背が低すぎて「ちびでぶ」、4人目は顔色が青いので「青びょうたんの死神」……。

2011年 日中友好の先達・宮崎滔天
中国の孫文らを支援して、「辛亥革命」を支えた革命家の宮崎滔天(みやざき とうてん)が、1922年に亡くなった日です。1871年、肥後国(現在の熊本県荒尾市)郷士の11人兄弟の末弟として生まれた滔天(本名・虎蔵)は、西郷に味方して西南戦争に敗死した民権論者だった長兄の志をつぎ、熊本で徳富蘇峰が主宰していた私塾「大江義塾」でキリスト教や自由主義思想を学びました。1886年15歳で上京……。

2010年 「日本現代物理学の父」 仁科芳雄
ノーベル賞を受賞した湯川秀樹や朝永振一郎らを育てた物理学者・仁科(にしな)芳雄が、1890年に生まれた日です。岡山県の漁港に生まれた仁科芳雄は、子どものころから優秀で、小・中・高校を主席で卒業後、東京帝国大学(現・東京大学)の電気工学科に入学しました。電気工学の基礎となる物理学に興味を持ち、卒業後は創立されたばかりの理化学研究所(理研)の研究生のかたわら、大学院工科で日本の原子物理学をひらいた長岡半太郎から物理学の指導を受けました……。

2007年 日本人の大好きな画家・フェルメール
17世紀の画家フェルメールが有名になったのは、わずか160年ほど前からのことです。1842年にフランスのある美術評論家が、フェルメールの描いた「デルフト眺望」に出会い、とても感激し吹聴したことで、200年間も埋もれていたフェルメールの芸術がヨーロッパで注目され、熱心に研究されるきっかけになりました。これほどすぐれた画家が200年ものあいだ、人々から忘れ去られていたということは、それだけフェルメールの絵が、時代を先取りした新しさに満ちていたということなのでしょう……。

2006年 短絡的な親が多すぎないか
これからしばらく、子育てはどうあるべきかについて考えてみることにします。というのも、最近、子どもの「いじめ」や「自殺」が社会問題になり、テレビや新聞をはじめ、マスコミには連日のように報道され、いろいろな分野の論者が意見を出しあっています。その傾向は歓迎してよいことでしょう。なぜなら、世の中はじゅんぐりだからです。20年後、30年後のわが国は、今の子どもたちが社会の中心となり、こんどは親としてわが子の子育てをしていかなくてはなりません……。

2005年 幼児期にできあがる知的能力の基礎
「レディバード図書館」の監修者であるウィングフィールド夫妻は、監修に当たって、「家庭でおこなう幼児教育」と題し、次のような文をよせてくれました。大脳生理学や発達心理学の最近の研究成果によると、人間形成の基礎は、小学校へあがるまでの幼児期に家庭でどのような育児、しつけを受けてきたかによって決定されるということが、立証されています。お母さんお父さんが家庭で行なう教育が……。
投稿日:2016年12月06日(火) 05:27

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)