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2016年版 11月15日はこんな日


● 今日(11月15日)の主なできごと

1867年 坂本龍馬暗殺……江戸幕府に代わる新政権を打ち立てることをめざして行動を進めていた坂本龍馬は、この日の夜、京都の近江屋で刺客に襲われ、同志の中岡慎太郎とともに暗殺された。薩長同盟、大政奉還への反感を持つ京都見廻組の犯行とされている。


● 今日の主な記念日・恒例日

七五三……男の子は5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って社寺に参詣する。3歳は髪を伸ばす「髪直(かみなおし)」、5歳は初めて袴をつける「袴着」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解(おびとけ)」をそれぞれ祝う儀式だった。旧暦11月はその年の実りを神に感謝する月であり、旧暦15日は二十八宿で「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たったことから11月15日に行われるようになった。今日では11月15日にこだわらず、11月中の土日・祝日に行ったり、女の子の3歳・7歳に対し、男の子も3歳・5歳に行うことが多くなった。

きものの日……七五三の日に、家族そろって着物で出かけてほしいとの願いから、全日本きもの振興会が、1966年の設立の時に制定。

その他の記念日……かまぼこの日・こんぶの日・生コンクリート記念日・のど飴の日・いい遺言の日などがある。


● 今日生まれた人

1738年 ハーシェル……ドイツ出身イギリスの天文学者。天王星を発見。

1847年 大槻文彦……明治・大正期の国語学者。日本初の近代的国語辞典『言海』を編さん。

1887年 芦田均……昭和期の外交官・政治家。 終戦後の第47代首相。

1905年 原民喜……昭和期の小説家・詩人。被爆体験を『原爆小景』(詩)や『夏の花』(小説)に残す。

1906年 ルメイ……アメリカ軍人。太平洋戦争で日本の焦土化作戦を立案・実行。


● 今日亡くなった人

1630年 ケプラー……ドイツの天文学者。「惑星運動に関する3つの法則」発見。

1819年 ラザフォード……イギリスの化学者・物理学者。窒素を発見。

1867年 坂本龍馬……幕末の土佐藩出身の志士。倒幕運動を主導し、明治維新への道を拓く。

1969年 伊藤整……昭和期の小説家・評論家。

2010年 星野哲郎……昭和・平成期の作詞家。代表曲『三百六十五歩のマーチ』『男はつらいよ』『兄弟仁義』『昔の名前で出ています』『みだれ髪』など。


● 過去のマイブログ「11月15日」のテーマ

2013年ブログ 「チャタレー裁判」 の伊藤整
『氾濫』『火の鳥』などの小説、『女性に関する十二章』他のエッセー、『チャタレー夫人の恋人』などの翻訳で知られる文学者の伊藤整(いとう せい)が、1969年に亡くなった日です。1905年、北海道・松前に退役軍人の12人兄弟の長男として生まれた伊藤整は、1925年に小樽高等商業学校(現・小樽商科大)を卒業後、旧制小樽中学の英語教師となりました。宿直室に泊まりこんだり、夜間学校の教師を兼ねるなどして貯金をたくわえて2年後に上京……。

2012年ブログ  [おもしろ民話集 62] おかしな取りかえっこ
ある村にお人よしの、老人夫婦がありました。二人はとても仲がよく、これまでに、二人がけんかをしたことを見たことがないと評判でした。その夫婦は、牛を2頭飼っていましたが、あいにく牛に引かせる荷車を持っていません。町へ出かける用事があるときは、頭を下げて、となり近所に借りるほかありませんでした。それがあまり重なると、近所の人も、ことわるようになりました。「おじいさん、こうなったら牛を売りましょうよ……。

2011年ブログ 幕末の風雲児・坂本龍馬
薩長同盟を成立させ、徳川慶喜による大政奉還を実行させ、明治維新への道を切り拓いた土佐藩出身の志士・坂本龍馬(さかもと りょうま)が、1867年、33歳の誕生日に暗殺された日です。1835年、土佐藩(高知県)の町人郷士の家に生まれた龍馬は、19歳で、剣術修行のために江戸へのぼり、北辰一刀流千葉定吉の道場に入門しました。修行をはじめて間もなく、ペリー率いる米艦隊が浦賀沖へ来航したことで、品川の土佐藩下屋敷護衛の任務に就き、黒船の脅威をまのあたりにしました……。
 
2010年ブログ ケプラーの法則
惑星運動に関する3つの法則を発見し、近代天文学におおくの業績をのこしたドイツの天文学者でケプラーが、1630年に亡くなった日です。ヨハネス・ケプラーは1571年、南ドイツのワイルという小さな町に生まれました。家が貧しかったので小学校にも行けず、13歳になってようやく奨学金で僧院付属の学校に入ることができました。とてもよい成績をあげて、大学にすすみ、牧師になる勉強をしました。そこでメストリンという教授に天文学の教えをうけたことから、天体に興味をいだき……。

2007年ブログ  [おもしろ民話集 21] キツネとカワウソ
冬が近づいたある日、キツネとカワウソがばったり会いました。すると、キツネが言いました.「これはいいところで行きあった。どうだい。夜は長いし、これから、お互いに、よばれあいっこをしようじゃないか」 正直もののカワウソは 「いいとも」 と答えました。キツネが 「よばれるのは、おれが先だぜ」 と言うと、やっぱり 「いいとも」 と答えました。さっそく次の日、カワウソはたくさん魚をとってきて、キツネを招きました……。

2006年ブログ 「太宰治」 のこども時代
「六つ七つになると思い出もはっきりしている。私は、たけという女中から本を読むことを教えられ、二人でさまざまな本を読み合った。たけは私の教育に夢中であった。私は病身だったので、寝ながらたくさんの本を読んだ。読む本がなくなれば、たけは村の日曜学校などから子どもの本をどしどし借りてきて私に読ませた。私は黙読することを覚えていたので、いくら本を読んでも疲れないのだ」 これは、太宰治の 「思い出」 のなかの一節です……。
 
2005年ブログ セミクラシックの解説
「みんなのおんがくかい」には、48曲のセミクラシックの名曲を収録しており、このすべてに、これまで例のないような、母親がわが子に話して聞かせられるやさしい解説を付けた。子どものピアノ発表会でもっとも人気のある曲としても有名な、ベートーベン作曲の「エリーゼのために」は、次のように紹介している。エリーゼというのは、女の人の名まえです。どのような女性だったのか、それは、わかりません。でも、楽譜に「エリーゼの思い出のために、ベートーベン作曲」と記されていたというのですから……。
投稿日:2016年11月15日(火) 05:46

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)