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2016年版 11月8日はこんな日


● 今日(11月8日)の主なできごと

1895年 エックス線発見……ドイツの物理学者レントゲンが、実験中になぞの放射線を発見し「]線」(正体不明の意味)と名づけた。]線に感光するフィルムを使って撮影した写真(レントゲン写真)は、肺など身体の内部をうつして診察に役立たれている。この発見にちなみ、この日は「レントゲンの日」記念日となっている。

1895年 「遼東半島還付条約」調印……この日、ロシア・フランス・ドイツの三国干渉により、日本は清国(中国)との間で「遼東半島還付条約」に調印した。日清戦争に勝利した日本は、下関条約で遼東半島を譲り受けたものの、三国はその返還を要求(三国干渉)に、日本はこれに応じて半島を返還、その代償として3000両という多額の賠償金を得た。


● 今日の主な記念日・恒例日

世界都市計画の日……アルゼンチンの都市計画学者パオレラ教授が、1949年に提唱した記念日で、日本では都市計画協会が1965年から実施している。

いい歯の日……「いい(11)は(8)」の語呂合せから、日本歯科医師会が制定。

その他の記念日……「いいお肌の日」「刃物の日」「八ヶ岳の日」などがある。


● 今日生まれた人

1803年 プチャーチン……ロシアの海軍将官。幕末の日露和親・通商条約の締結使節。

1884年 ロールシャッハ……スイスの精神医学者。「ロールシャッハ・テスト」を創案。

1900年 ミッチェル……アメリカの小説家。代表作『風と共に去りぬ』など。

1922年 バーナード……南アフリカの心臓外科医。世界初の心臓移植手術を実施して成功。


● 今日亡くなった人

1674年 ミルトン……イギリスの詩人。代表作『失楽園』『復楽園』など。

1894年 仮名垣魯文……江戸末期から明治初頭にかけての戯作者・新聞記者。代表作『安愚楽鍋』など。日本初の漫画雑誌「絵新聞日本地」刊行。

1964年 三遊亭金馬 (3代目)……大正・昭和期の落語家。古今亭志ん生らとともに名人の一人。
 
2001年 横山隆一……昭和・平成期の漫画家。代表作『フクちゃん』『デンスケ』『おんぶおばけ』など。

2013年 島倉千代子……昭和・平成期の流行歌手。代表曲『この世の花』『東京だョおっ母さん』『からたち日記』『鳳仙花』『人生いろいろ』など。


● 過去のマイブログ「11月8日」のテーマ

2013年ブログ 「戯作界最後の大御所」 仮名垣魯文
明治維新後に『西洋道中膝栗毛』『安愚楽鍋』など、江戸戯作の流れを組む作品を残したことで知られる戯作者の仮名垣魯文(かながき ろぶん)が、1894年に亡くなった日です。1829年、江戸・京橋の魚屋の子に生まれた仮名垣魯文(本名・野崎文蔵)は、子どものころから、父の影響を受け、大衆向の娯楽小説である戯作が好きでした。しかし、火災や天保の大飢饉により家業が衰え、9歳で鳥羽屋という大家に丁稚奉公にあがりました……。

2012年ブログ  [おもしろ民話集 61] 木竜(もくりゅう)うるし
むかしある山里に、深い森の中へ入って漆(うるし)を採り、それを売ることで暮しを立てている兄弟がいました。漆は、漆の木に鎌(かま)で傷をつけて、そこからしみ出る漆を木のへらなどでかきあつめて採るのです。この漆を、木でこしらえたお盆やお椀などに塗ると、とてもきれいで長持ちするため、漆はよい値段で売ることができました。でも、漆の木には限りがあります。だんだん採れなくなって、生活が苦しくなってきました……。
 
2011年ブログ ロールシャッハ・テスト
人格診断テストを考案したスイスの精神病理学者ロールシャッハが、1884年に生まれた日です。チューリッヒに生まれ、シャフハウゼンで育ったヘルマン・ロールシャッハは、画家だった父の影響を受け、幼少のころから絵を書くことが好きでした。そのため、若い頃は芸術家を志しましたが、チューリッヒ大学でオイゲン・ブロイラーの精神医学や精神療法学、ユングの精神病理学を聴講するうち精神療法に興味が……。
 
2010年ブログ 『風と共に去りぬ』 のミッチェル
長編小説『風と共に去りぬ』を著したアメリカの女流作家ミッチェルが、1900年に生まれた日です。マーガレット・ミッチェルは、アメリカ南部のジョージア州アトランタに生まれました。父はアトランタ歴史協会の会長を務める弁護士でした。子どものころから「南北戦争」の話を父から聞き、自分でも読書が好きで、戦争関連の本をたくさん読みました。また、母方の親類が南北戦争を生き抜いたことを知り……。

2006年ブログ 「石川啄木」 のこども時代
啄木は5歳で小学校へ入学しました。父 (村の寺の住職) に早くから読み書きを教わってきた啄木は、わが子を自慢に思う父の計らいで、人よりも1年早く入学したのです。1年のときは病弱で欠席が多かったため、あまりよい成績ではありませんでしたが、2年、3年と成績順位は上がり、尋常科卒業の4年のときにはクラスの中で1番でした。そして、このころから……。
 
2005年ブログ 中国の「一国2制度」
香港は、香港島と、対岸の九竜半島、およびその外側の新界と周辺の島々に大きく分けられる。イギリスはそのすべてを1997年に、中国に返還した。香港がイギリスの植民地になったのは、1840年に始まったアヘン戦争がきっかけだった。当時イギリスは、中国(清)との貿易赤字を解消しようと、ケシから取れる麻薬であるアヘンをインドで栽培させ、大量に中国へ密輸出した。清がこれを本格的に取り締まりはじめたため、イギリスは清に戦争をしかけ、1842年に南京条約を結び、まず香港島をイギリス領とした……。
投稿日:2016年11月08日(火) 05:04

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)