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2016年版 10月21日はこんな日


● 今日(10月21日)の主なできごと

1520年 マゼラン海峡発見……スペイン王の協力を得て、西回りで東洋への航路をめざしたポルトガルの探検家マゼランは、出発からすでに1年が経過していたこの日、南アメリカ大陸の南端に海峡(マゼラン海峡)を発見した。なおマゼランは、7日後の28日に南太平洋に到達し、翌年3月にフィリピンで原住民の襲撃にあって死亡した。9月に乗組員が世界一周を終えてスペインに到着したときは、5隻の船は1隻に、256名の乗組員はわずか18名になっていた。

1805年 トラファルガーの海戦……スペインのトラファルガー岬の沖で、ネルソン率いるイギリス海軍が、この日フランス・スペイン連合艦隊に勝利した。しかし、旗艦ビクトリア号で指揮していたネルソンは、戦勝後に狙撃されて死亡。


● 今日の主な記念日・恒例日

あかりの日……1879年のこの日、エジソンが京都産の竹を使って白熱電球を完成させたことにちなみ、日本電気協会などが1981年に制定。

国際反戦デー……1966年のこの日、日本労働組合総評議会(総評)がアメリカ軍のベトナム戦争介入に反対する全国政治ストライキを計画した。このとき、同時に全世界の労働団体・反戦団体に呼びかけたことから、この日が反戦の日となった。


● 今日生まれた人

1684年 徳川吉宗誕生……江戸幕府第8代将軍。「享保の改革」を断行。

1833年 ノーベル……スウェーデンの化学者・実業家。ダイナマイト発明。遺産を「ノーベル賞」創設に使用。

1846年 アミーチス……イタリアの小説家・児童文学者。代表作『愛の学校・クオレ』(「母をたずねて三千里」などを含む)。

1893年 木原均……昭和期の遺伝学者。コムギの祖先を発見。種なしスイカの開発。

1894年 江戸川乱歩……大正・昭和期の推理小説家。代表作『黒蜥蜴』『怪人二十面相』など。


● 今日亡くなった人

1612年 伊東マンショ……安土桃山・江戸時代初期の天正遣欧使節の一人・宣教師。

1805年 ネルソン……イギリス海軍軍人。「トラファルガーの戦い」で戦勝後に戦死。

1818年 司馬江漢……江戸時代中・後期の洋風画家。代表作『美人納涼図』『シャボン玉を吹く美人図』など。

1871年 志賀直哉……大正・昭和期の小説家(白樺派)。代表作『暗夜行路』『小僧の神様』『城の崎にて』など。

1974年 丸山薫……昭和期の詩人。代表作 (詩集)『帆・ランプ・鴎』『仙境』『月渡る』など。

1980年 嵐寛寿郎……昭和期の俳優。戦前期に活躍した時代劇スター、「アラカン」の愛称。

2002年 笹沢左保……昭和・平成期の小説家。代表作『木枯らし紋次郎』『真夜中の詩人』など。


● 過去のマイブログ「10月21日」のテーマ

2015年ブログ  『西洋紀聞』 を生んだシドッチ
江戸時代中期にキリシタン禁制下の日本に潜入し「最後の宣教師」として知られるシドッチが、1714年に亡くなった日です。1668年、イタリアのシチリア島に生まれたジョバンニ・シドッチは、カトリックの一派イエズス会(ロヨラがザビエルら6人の同志と創設)に入って司祭として活動しているうち、宣教師の報告が伝わっていた日本への渡航を決意しました。ローマ教皇クレメンス11世に願い出て、1703年に中国へ渡り、フィリピンのマニラへ移って4年間布教につとめながらチャンスをねらっていました……。

2014年ブログ 「昭和の抒情詩」 丸山薫
『帆・ランプ・鴎』『幼年』『仙境』『月渡る』などの詩集で知られる詩人の丸山薫(まるやま かおる)が、1974年に亡くなった日です。1899年、大分県大分市で生まれた丸山薫は、幼いころから父の転勤の影響で各地を転々とし、12歳で母方の祖父の住む愛知県豊橋市に移りました。冒険小説を読んで海にあこがれるようになり、船乗りになろうと周囲の反対を押し切って東京高等商船学校に入るものの……。

2013年ブログ 「異色の画家・思想家」 司馬江漢
江戸時代後期の絵師で、わが国初の銅版画を作り、地動説を広めるなど思想家・科学者としてもユニークな活躍をした司馬江漢(しば こうかん)が、1818年に亡くなった日です。1747年、江戸・四谷の町家に生まれた司馬江漢(本名・安藤峻)は、幼いころから絵をかくことが好きで、1761年に父が亡くなったのを機に、狩野派の狩野美信の門に入りました。しかし次第に狩野派の形式的な画法にあきたらず……。

2011年ブログ 「おもしろ古典落語」45回目 『宿屋の仇討(あだうち)』
東海道は神奈川宿の「武蔵屋」という旅籠に、年のころ32、3歳の品の良い侍が入ってまいりました。「いらっしゃいませ、お泊まりでございますか?」「せっ者は、万事世話九郎ともうす者、昨夜は相州小田原の宿の、むじな屋ともうす宿に泊まったのだが、いやはや騒々しい宿でな、親子の巡礼が夜中に泣きだすやら、相撲取りが大いびきを出すやら、とんと寝ることの出来ぬありさまじゃった……。

2010年ブログ 「享保の改革」 と徳川吉宗
江戸幕府第8代将軍で、「享保の改革」という幕政改革を断行した徳川吉宗が、1684年に生まれた日です。徳川幕府は、代々徳川本家が将軍をついでいくようになっていましたが、万一将軍に跡とりがなかった場合のために、「御三家」という将軍家に次ぐ地位をおきました。徳川家康の9男に尾張を、10男に紀州を、11男に水戸を配置させたため、尾張・紀州・水戸を「御三家」といいます。吉宗は、この御三家のひとつ紀州藩の第2代藩主の4男として生まれました……。

2008年ブログ 白樺派の代表作家・志賀直哉
長編小説『暗夜行路』などを著し、武者小路実篤とともに「白樺派」を代表する作家 志賀直哉(しが なおや)が、1971年に亡くなった日です。1910年(明治43年)、学習院高等科出身の文学グループを中心にして『白樺』という文芸雑誌が創刊されました。その中心になったのが志賀直哉と武者小路実篤です。ふたりともまだ東京帝国大学の学生でした。どちらも、名門の家がらで経済的には恵まれていましたが……。
投稿日:2016年10月21日(金) 05:41

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)