● 今日(9月30日)の主なできごと
894年 遣唐使の廃止……630年に最初の遣唐使を中国(唐)に派遣してから、約260年間に20回(12回説あり)にわたって遣唐使をおくってきたが、唐が8世紀中頃から国が乱れてきたこと、飢饉つづきで朝廷が財政難に陥ったこと、周辺の海域に海賊が出没していたことなどの理由で、遣唐大使に任ぜられた菅原道真の建白により、遣唐使の廃止が決定した。ただし、民間の唐との交流は以後も続けられた。
1862年 ビスマルクの鉄血演説……プロシアの宰相ビスマルクが軍拡問題で議会と衝突し、「ドイツ問題は鉄と血によって解決される」と演説して議会を押えこんだ。これ以降ビスマルクは「鉄血宰相」とよばれ、小国が分立していた当時のドイツを統一に導くきっかけとした。
1999年 東海村で臨界事故……茨城県東海村の核燃料施設で臨界事故が発生、至近距離で中性子線を浴びた作業員3名のうち、2名が死亡、1名が重症となったほか、667名の被曝者を出した。
● 今日の主な記念日・恒例日
クレーンの日……1972年のこの日、現行の「クレーン等安全規則」が公布されたことにちなみ、日本クレーン協会とクレーン・ボイラ安全協会が1980年に制定。
くるみの日……「く(9)るみ(3)はまるい(0)」の語呂合せから、長野県東御市などのくるみ愛好家が制定。
● 今日生まれた人
1472年 王陽明……明(中国)の思想家。「陽明学」を創始。
1884年 天野貞祐……昭和期の哲学者。独協大学創設。文相を歴任。
● 今日亡くなった人
1351年 夢窓疎石……鎌倉後期〜室町時代初期の臨済宗僧侶。「京都五山の祖」
1626年 ヌルハチ……清朝(中国)の前身となる「後金」を創始。
1913年 ディーゼル……ドイツの機械技術者。ディーゼル機関を発明。
1955年 ジェームズ・ディーン……アメリカの映画俳優。代表作『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』。
1978年 山岡荘八……昭和期の小説家。代表作『海底戦記』『徳川家康』。
● 過去のマイブログ「9月30日」のテーマ
2015年ブログ 「清王朝」 の基礎を築いたヌルハチ
中国清朝の前身となる「後金」を創始し、清の初代皇帝とされるヌルハチ(太祖)が、1626年に亡くなった日です。1559年、ヌルハチは今の中国東北部に住んでいたツングース系種族「女真族」の一派である建州女直の一首長の子として生まれました。生まれたころの「女真族」は、建州女直、海西女直、野人女直の3つに分かれて、激しく主導権争いをしていました……。
2014年ブログ 「怒れる若者の代弁者」 ジミー
映画『エデンの東』『理由なき反抗』『ジャイアンツ』の3作品の主役を演じ、ジミーの愛称で親しまれたジェームズ・ディーンが、1955年になぞに満ちた自動車事故により、24歳の若さで亡くなった日です。1931年、インディアナ州マリオンに退役軍人病院の歯科技工士の子として生まれたジェームズ・ディーンは、幼いころから身体が弱く、そのため母親から過保護に育てられたために神経質な性格になったようです。その母が9歳の時に亡くなり……。
2013年ブログ 「京都五山の祖」 夢窓疎石
鎌倉時代末から南北朝時代の臨済宗の禅僧で、南北朝和解のとりなしをした夢窓疎石(むそう そせき)が、1351年に亡くなった日です。1275年、伊勢国(三重県)に生まれた夢窓は、4歳の時、母方の一族の争いで甲斐国(山梨県)に移住しました。9歳で平塩寺に入門し、空阿に師事しました。真言宗や天台宗を学び、1292年に奈良の東大寺で受戒した2年後に京都へ入りました。ところが、臨済宗建仁寺の無隠円範(えんぱん)に接したことが……。
2011年ブログ 「おもしろ古典落語」41回目 『堀の内』
世の中には、ずいぶんとそそっかしい人がいるもんで。「ちょいとあんた、起きなさいよ」「こりゃ、どうも、おはようございます」「おはようじゃないわよ、あんた」「あんたって、あんたはどたたです?」「何いってんの、おまえさんの女房、おかみさんじゃないの」「そうか、どっかで見たことがあると思った」「きょうは、そそっかしいのを治してもらいに、堀の内のお祖師(そし)さまに、願をかけに行くっていったじゃないの……。
2010年ブログ 「陽明学」 の祖・王陽明
中国が明とよばれていたころ、儒教の流れをくむ「朱子学」に対し、日常生活の中での実践を通して人の生きるべき道をもとめる「陽明学」という学問の大きな流れを作った思想家の王陽明が、1472年に生まれた日です。陽明は子どものころから、人間が大きく、広い心をもっていました。「試験に合格して、役人になるのが人のしあわせなのではなく、孔子や孟子のようになってこそ、初めてりっぱな人間といえるのだ」と言って塾の先生をたいへん驚かせ……。
2008年ブログ 間(ま)を大切に、ゆっくりと
母から子への読み聞かせ──心さえこもっていれば、じょうず、へたを気にすることはありません。10回も続けるうちに、その人なりの、その人らしい読み聞かせの型ができてくるものです。でも、ひとつだけ大切にしたいことがあります。それは間(ま)です。正確にゆっくり読み進めながら、じゅうぶんに間をとっていくことです。ひとつの文がマルで終わったあとの間、それは話に聞き入る子どもの心を落ち着かせます……。
2005年ブログ 誤解されている日本
第二次世界大戦に敗れて打ちのめされた日本人には、進駐軍の何もかもが別世界のようでした。私自身も小中学生の頃、アメリカの兵隊たちが口にするチューインガムやチョコレートを、あこがれの目でみていたことを思いだします。洋画にみる欧米人のくらしぶりはまさにこの世のパラダイスでした。それから35年以上経過した今日、まさに様相は一変しました……。