● 今日(9月28日)の主なできごと
1331年 元弘の乱……この日、笠置山に蘢っていた後醍醐天皇が挙兵し、鎌倉幕府の足利尊氏・新田義貞らによる討伐軍によって鎮圧された。逃れた後醍醐天皇は、翌日捕えられ、隠岐の島へ流刑された。
1977年 ダッカ事件……日航機が日本赤軍5名によりハイジャックされ、バングラデシュのダッカ空港へ強行着陸した。乗員乗客156人を人質に、身代金600万ドルの支払いと日本で服役・拘留中の赤軍派ら9人の釈放を要求。政府は「超法規的措置」として事件を解決。
● 今日の主な記念日・恒例日
パソコン記念日……1979年のこの日、日本電気(NEC)がパーソナルコンピュータ「PC-8000」シリーズを発売し、パソコンブームの火つけ役となったことにちなむ記念日。
プライバシーデー……三島由紀夫の小説『宴のあと』でプライバシーを侵害されたとして、有田八郎元外務大臣が作者の三島と発行元の新潮社を訴えていた裁判で、1964年のこの日、東京地裁がプライバシー侵害を認め、三島由紀夫に損害賠償を命じる判決を出した。日本でプライバシーが争点となった初の裁判だった。
● 今日生まれた人
1573年 カラバッジョ……イタリア・バロック期を代表する画家。代表作『リュートを弾く若者』『女占い師』など。
1757年 大槻玄沢……江戸時代後期の蘭方医。『重訂解体新書』など、訳著書300点。
1803年 メリメ……フランスの小説家。代表作『カルメン』など。
1809年 島津斉彬……江戸時代後期の薩摩藩主。幕末期に一橋慶喜擁立運動の中心となるものの挫折。
1841年 クレマンソー……フランスの首相・ジャーナリスト。第一次世界大戦後のパリ講和会議で、厳しい対独強硬論を主張。
1852年 コンドル……イギリスの建築家。お雇い外国人として来日し、明治以後の日本建築界の基礎を築く。代表作「鹿鳴館」「宮内省」など。
1865年 謝花昇……明治期の沖縄・自由民権運動指導者。
1867年 平沼騏一郎……明治・大正・昭和期の政治家。第35代首相。司法相・内相・枢密院議長歴任。
● 今日亡くなった人
1891年 メルビル……アメリカの小説家・詩人。代表作『白鯨』。
1895年 パスツール……フランスの細菌学者・化学者。「近代細菌学」の開祖。
1921年 安田善次郎……幕末から明治・大正期の実業家。「安田財閥」の創始者。
1970年 ナセル……エジプトの政治家。スエズ運河の国有化・アスワン・ハイ・ダムの建設、第三世界の指導者。
1989年 マルコス……フィリピン大統領。20年にわたる独裁政治。
2003年 エリア・カザン……アメリカの演出家・映画監督。代表作『エデンの東』『欲望という名の電車』『波止場』など。
● 過去のマイブログ「9月28日」のテーマ
2015年ブログ 「人民革命」 に敗れたマルコス
フィリピン共和国の大統領として、20年にわたる独裁政治行ったマルコスが、1989年に亡くなった日です。1917年、アメリカ合衆国の植民地支配下にあったフィリピンのセブ島北イコロス州サラッドに、下院議員の長男として生まれたフェルディナンド・マルコスは、フィリピン大学法学部の学生だった1937年、父親と政治的に対立していた下院議員暗殺事件の容疑で起訴され、有罪判決を受けました……。
2012年ブログ 「蘭学」を発展させた大槻玄沢
江戸時代後期の蘭学者で、『解体新書』の翻訳で名高い杉田玄白・前野良沢の弟子として『解体新書』の改訂版を著わし、わが国初の太陽暦の元日を祝う「オランダ正月」を催すなど、蘭学をさかんにした大槻玄沢(おおつき げんたく)が、1757年に生れた日です。仙台藩の支藩である一関藩の藩医の子として生れた大槻玄沢(本名・茂質[しげたか])は、13歳で同じ郷里の医師である建部清庵に師事して、早くから医学や語学に才能を示しました……。
2011年ブログ 沖縄自由民権の父・謝花昇
明治時代に沖縄自由民権運動を指導するものの、失意のうちに亡くなった謝花昇(じゃはな のぼる)が、1865年に生まれた日です。沖縄本島の東風平(こちんだ)村に、農家の長男として生まれた謝花は、小学時代から俊才といわれるほど優秀でした。師範学校に入学した翌年の1882年、第1回県費留学生5人の一人に抜てきされて上京。学習院漢学科をへて、東京山林大学(現・東大農学部)に入学、在学中から中江兆民のもとを出入りし……。
2010年ブログ 大財閥を築いた安田善次郎
一代で安田財閥を築き上げた実業家 安田善次郎が、1921年に暗殺された日です。安田善次郎は1838年、越中(現・富山)藩の下級武士の子として生まれました。子どもの頃から、勤倹貯蓄の家風を身につけ、12歳のころには昼は野菜の行商をし、夜には豊臣秀吉の生涯をつづった伝記『太閤記』の写本をして過ごすほどの努力家でした。しかし、富山に来た大坂の町人を武士たちが丁重にむかえる姿を目にした善次郎は、武士が権威を失っていること……。
2007年ブログ レンブラント 「夜警」
「絵画の黄金時代」といわれる17世紀オランダで、その頂点をきわめたレンブラントの「夜警」は、集団肖像画の革命ともいうべき 363×438cm の記念碑的な大作です。集団肖像画というのは、16世紀からオランダを中心に盛んになったジャンルで、市民隊や同業者組合の幹部らが、自分たちの肖像画を当時の有名画家に描いてもらい、公的な場所に飾りました。たいていの場合、モデルは10人から20人、画家はその全員を満足させなくてはならず……。
2006年ブログ 「孔子」 のこども時代
孔子は、小さいときに父を亡くしましたが、その父は、戦争で手がらをたてて貴族となった、勇かんな武士でした。しかし、孔子は、父のあとをついで武士になる気持ちは全くなく、少年のころから、自分は学問の道へ進むことを心にきめていました。13歳のころから学校へ行きはじめました。いまからおよそ2500年も前のことですから、学校といっても、村の年よりたちから、村に伝わっている古い話や、人間として守らなければいけないこと……。
2005年ブログ 国際理解はなぜ必要か
今日ほど、国際理解の必要な時代はないといわれています。それは、いったいどういう理由からなのでしょう。私たちが毎日生活しているところは、日本の国のある一部で、世界全体からみれば限られたほんの小さな地域にすぎません。しかし、この地球上には160を越える国があって、45億人もの人々が、それぞれの生活を営んでいます。これらの人々も、むかしは他の国、他の地方の人々とは交わることもなく、自分たちだけで暮らしていた……。