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社会性を身につけさせるには

本日より、新サイトでの投稿となります。再スタートの気持で、いっそう充実した内容を心がける所存です。ひきつづきご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

 こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 32

● けんかをするのをこわがらない

子どもを、集団のなかで行動できる子、社交性のある子、協調性のある子にしたいなら、幼児期から、仲間とのけんかをおそれないことです。 3、4歳になった子どもを、同じ年頃の子どもと遊ばせる。すると、必ず、おもちゃの取りっこになって、子どもどうしでけんかをする。そして、おもちゃ取りに勝ったり負けたりして、相手を泣かせたり、自分が泣かされたりすることになります。

こんなことがあると、それからは、わが子を、そのような場では遊ばせないで、ひとりで遊びばかりさせる。ほかの子どもがだれもいないときだけを見はからって、子どもを公園につれて行くようにする母親をよく見かけます。この年頃の子どもは、自分の欲しいものを奪ったり奪われたり、あるいは、けんかをしかけたり、しかけられたりしながら、自分を主張することや自分がしりぞくこと、物をゆずったりゆずられたりすることを覚えていく。

けんかの意味を知ることをとおして、仲間とじょうずにつきあっていくことを身につけていくといってよいでしょう。けんかの場を全く与えられない幼児は、そんな社交性の育たないまま、独占欲の強い、わがままな子になってしまいます。また、仲間との争いをさけることばかりを考えているうちに、自分の意思を表にださない、消極的でひっこみ思案な子になってしまいます。とにかく、友だちとじょうずにつきあえる子にしたいなら、幼児のうちから、けんかをするのをこわがらないことです。

投稿日:2007年04月26日(木) 09:06

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)