こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 59
家に帰ってきた子どもが 「今日ね、○○ちゃんと遊んでたら、転んで、ここのところ、少しけがしたの。それでね……」 と言い出すと、「あら、どこけがしたの。見せてごらん。一体、何してたの。また、あわてて走って転んだんでしょう。いつも言ってるでしょ、あわてちゃいけないって、あわてるから、こんなことになるのよ」 などと、子どもが一言いえば、その何倍もの言葉を返してしまう母親を、よく見かけます。
これは、絶対に慎まなくてはなりません。せっかく、子どもは、今日の出来ごとを伝えようとしているのに、これでは、やがて親には何も言わない子どもになってしまいます。子どもが話し出したら、子どもの思いに母親の心を寄り添わせるようにして、子どもの話にゆっくり耳を傾けてやることです。
「今日ね、算数のテスト、3つ間違えて70点だったよ」 と言い出した時、「あら、どこ間違えたの。こんな事、間違えちゃだめじゃないの。ちゃんと勉強しないから、だめなのよ。○○ちゃんは、100点か90点取ったでしょ」 などと、まくしたてたら、もう決して成績のことなど話すものか、ということになりかねません。「自分が子どもの立場なら、どう思うだろうか」ということを、いつも心に留めておくようにしたいものです。
どうして間違えたのか──これを、子どもにゆっくり語らせ、「今度は間違えないようにしようね。あなただったら90点か80点くらいは、取れるわよ」 と、励ましの言葉を添えることこそ大切なのではないでしょうか。
コメント (1)
いつも楽しく拝見しております。
「聞き上手〜」、本当にそうだと思いました。
ですが、最後のところが気になりコメントをさせて頂きます。
「今度は間違えないようにしようね。あなただったら90点か80点くらいは、取れるわよ」
は、逆にプレッシャーをかけているように感じます。
間違いについて語った後なら、もう点数について言う必要はないと思いますがどうでしょうか?
Posted by: YUYU | 2007年11月27日 16:10
日時: : 2007年11月27日 16:10