こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 8
● 説教よりも根気よく語ってやること
子どもが言うことを聞いてくれない、親の期待するように行動してくれない、親の困るようなことばかりする。こんなとき、大きなためいきをついて「お母さん、こんなに心配しているのに、どうしてわかってくれないの」「お母さん、こんなに苦労しているのに、あなたはそんなことばかりしていいの?」など、グチをこぼしていませんか。そして、子どもがまた同じことをしたら、「まだわからないの?」「このまえ言ったこと、もう忘れたの?」「あなたは何度おなじこと言わせるの」……と。
でも、子どもになぜそうしてはいけないのかを、話して聞かせたことがあったでしょうか。やってはいけないことについて子どもの身になって語りかけてあげる、根気強く習慣づけてやる、子どものしたことを子どもといっしょになって考えてやる、こうしたことがたいせつなのだと思います。
小学校低学年くらいの子ども、まして4、5歳の子どもには親の説教は通じないと思ったほうがよいでしょう。子どもは、説教されたり泣きごとを言われると、また言われるのはいやなので、しばらくはよい子になったようにしてくれます。でも、なぜしてはいけないのか心の底でわかっていないので、またすぐ同じことをやることが多いからです。