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「うれしいわ」 と声をかける母親

こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 79

母親が1日に、1回でも2回でも、わが子に 「お母さん、うれしいわ」 「ママ、うれしいわ」 と声をかけてやることの素晴らしさ。1年ほど前から、これを実践されたお母さんと話をする機会がありました。お聞きしたその内容のポイントを記してみましょう。

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はじめは、子どもが手伝いをしてくれたり、素直にいうことを聞いてくれたり、成績がよかったりしたときに 「うれしいね」 と声をかけていました。これが習慣のようになって、いつのまにか、子どもが自分の考えをはっきりいったり時や、自分の気持ちを素直に伝えてくれたような時にも 「ちゃんと自分で考えたのね、うれしいわ」 「隠さないできちんと話してくれたわね、うれしいわ」 と声をかけるようになりました。「うれしいわ」 と声をかけた時の、子どもの笑顔が私にはたまらなくて、それが、私にますます 「うれしいわ」 をいわせるようになっていったようです。おかげで子どもは、ごく自然に主体的に物事を考えたり、考えを表現するようになってくれました。子どもは子どもで、私が喜ぶのがうれしくなったのでしょう。気がついてみると、いつのまにか子どもへの小言が少なくなったのも、思いがけない収穫です。これまではガミガミ小言ばかりいっていたのが、ほんとにウソのよう。「うれしいわ」 と声をかけることの素晴らしさに、どうしてもっと早く気がつかなかったかと思う毎日です。

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「うれしいわ」 という言葉を通して、母親と子どもの信頼関係が深まったのですね。ぜひみなさまのご家庭でも、実践されることをお勧めします。

投稿日:2008年05月27日(火) 09:17

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)