こうすれば子どもはしっかり育つ 「良い子の育てかた」 80
ある花屋の店先でのことです。
母親に連れられた3、4歳の男の子が、花屋の前に並べてある鉢へ走り寄ると、いきなり、鉢の花を手にかけて、その花を摘みとろうとしました。あわてた母親は 「あっ、だめでしょ」 と叫ぶと、花の茎をつかんでいる子どもの手首を握って、まぎれもなく叱る時の声で 「離しなさい、早く離しなさい」。そして、子どもがやっと花から手を離すと 「お花がかわいそうでしょ」 と、いかにもその場をつくろうように、子どもを引きずるようにして向こうへ行き、やがて 「どうしてあんなことをするの」 の声といっしょに、子どもの頭をポカリ。
これは、おかしいようで、なぜか笑えない光景でした。
こんなとき、なぜ 「どうしてあんなことをするの」 に、なってしまうのでしょう。よく考えれば、その男の子が花屋の鉢の花であるにもかかわらず、それを摘もうとしたのは、母親のほうにこそ責任があるということは、すぐにわかります。この場合、「お花がかわいそう」 よりも、「自分のうちの物」 と 「よそのうちの物」 との区別を、きちんと教え導くべきでしょう。
このように、多くの母親のわが子への 「どうして」 は、親の方にこそ責められることがよくあります。「どうして、そんなにぐずなの」 などと叱られるのでは、子どもはたまりません。自分からすすんでぐずになったのではないのですから。
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つい先日、同じ状況を
5歳の女の子で見ました。
その子は、祭りの会場に立てられていた
こいのぼりの尻尾が、ちょうど
手に届くところだったようで、
ちぎっていたのです。
その子の母親も、同じように
こいのぼりさんがイタイイタイするでしょ?
と、言っていて、
私は、5歳にもなって、その叱り方は
おかしいんじゃないかと思ったのです。
社会性を身につけるには、
段階があると思います。
3さいでは、
自分と他人との区別が出来ているかという
個人差が激しいころなので
なんともいえないと思います。
しかし、私の見た5歳児は
年長ですので、ある程度社会的な他人・個人の
区別は付いていると思いますので
その叱り方が適切でないと思います。
今回の記事は、少し、決め付けて過ぎている
気がしましたので、コメントさせていただきました。
Posted by: ヒロママ | 2008年06月13日 14:29
日時: : 2008年06月13日 14:29