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父親ぎらいの子、参観日をきらう子

だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第11回目。

● 父親ぎらいにさせたいなら

母親が、子どもの前で、夫の悪口をいうだけではまだ序の口です。父親が子どもを叱ろうとしたら、母親はいつも「いけないお父さんね。お母さんのところへいらっしゃい」と言います。子どもが、少しいたずらするたびに「お父さんにしかられますよ」「ひどい目にあわされますよ」ということです。子どもは、次第に父から離れていってくれます。

○ 学校の参観日に、何を見てくるか

子どもが手をあげて答える姿、教室に貼ってある作品など、わが子の勉強ぶりだけを熱心に見てくる親が多いようです。しかし、いちばん大切なのは、集団の中、全体の中にいるわが子の姿をよく観察してくること。家では活発なのに、集団の中では人に従ってばかり、逆に家ではおとなしいのに、集団の中では強い自我を発揮しているといった例が少なくありません。一般的に、親は家庭の中でのわが子しか見ていませんが、どんな子でも、集団の中では違った面を見せているものです。しかし、参観日に見た子どもの姿に驚いたとしても、あとで小言をいえば、そののち、参観日だけは取りつくろうようになってしまいます。小言をいうより、「この子はほんとうは家でも、あんなふうにしたいのではないか」「家でのしつけに、この子をゆがめてしまっているものはないのか」などと、反省してみることこそ大切です。なお、この参観日のあと、学校や先生、クラスの子たち、参観日に来ていた親たちの悪口をいうことは、禁物です。

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明日より、年末年始の休暇に入ります。
新年は5日からスタートする予定です。
皆さま、良いお年を !

投稿日:2006年12月28日(木) 09:40

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)