だれにもできる逆説的しつけ法「ダメな子の育てかた(●印))」と、努力を伴う期待型しつけ法「良い子の育てかた(○印)」を考える連載「ダメな子・良い子の育てかた」第11回目。
● 父親ぎらいにさせたいなら
母親が、子どもの前で、夫の悪口をいうだけではまだ序の口です。父親が子どもを叱ろうとしたら、母親はいつも「いけないお父さんね。お母さんのところへいらっしゃい」と言います。子どもが、少しいたずらするたびに「お父さんにしかられますよ」「ひどい目にあわされますよ」ということです。子どもは、次第に父から離れていってくれます。
○ 学校の参観日に、何を見てくるか
子どもが手をあげて答える姿、教室に貼ってある作品など、わが子の勉強ぶりだけを熱心に見てくる親が多いようです。しかし、いちばん大切なのは、集団の中、全体の中にいるわが子の姿をよく観察してくること。家では活発なのに、集団の中では人に従ってばかり、逆に家ではおとなしいのに、集団の中では強い自我を発揮しているといった例が少なくありません。一般的に、親は家庭の中でのわが子しか見ていませんが、どんな子でも、集団の中では違った面を見せているものです。しかし、参観日に見た子どもの姿に驚いたとしても、あとで小言をいえば、そののち、参観日だけは取りつくろうようになってしまいます。小言をいうより、「この子はほんとうは家でも、あんなふうにしたいのではないか」「家でのしつけに、この子をゆがめてしまっているものはないのか」などと、反省してみることこそ大切です。なお、この参観日のあと、学校や先生、クラスの子たち、参観日に来ていた親たちの悪口をいうことは、禁物です。
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明日より、年末年始の休暇に入ります。
新年は5日からスタートする予定です。
皆さま、良いお年を !