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あべこべのしつけをしていませんか

こうすれば子どもはしっかり育つ「良い子の育てかた」 39

子どもが小学校へあがったりすると、多くの母親は「さあ、これからは、しつけもきびしくしなくては」とひそかに決意します。そして、これはいけません、あれはいけません。ああしなさい、こうしなさいと言いはじめます。物事の良し悪しやすべきことが、ある程度わかりはじめたから、というわけなのでしょう。
でも、「成長」ということに即して考えて見ますと、これは逆ではないでしょうか。子どもがまだ何もわからない幼児期には、かなりきびしいしつけが大切ですが、年齢がすすんでいけばいくほど、親がああしなさい、こうしなさいといった命令口調はむしろゆるめていくべきです。なぜなら、子どもは年とともに、自分で考える力、自分で判断する力がついてきているのですから。
あまりにきびしくすると、あげくの果ては「うるさい母親だな」と子どもにきらわれたり、反発されることになってしまいます。むしろ、学校へ行くようになったら、うるさいしつけから開放してあげたいもの。口を閉じるかわりに耳を傾け、子どもの話に心を開くことです。そして、自然のうちに、自分で考える力、判断する力を、子ども自身ではぐくませることです。
子どもが自分で自分をしつけていく、これこそ理想的、親もまた楽でいいと思いませんか。もちろん、幼児期のしつけがしっかりできていることが前提ですが……。

投稿日:2007年06月25日(月) 09:55

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)