● 5年間、父を助けて新聞配達
ディズニーは、11歳のときから、新聞配達をはじめました。
ディズニーが生まれたとき、父は建築のしごとをしていましたが、やがて、そのしごとをやめて、農業をはじめました。ところが、父が畑のしごとになれないうえに、天候の悪い年がつづいて、家じゅうのものが、うえ死にしそうにまでなりました。そこで、農場を売りはらって町へでて、新聞の販売店のしごとをはじめました。
ディズニーは、こうして、いっしょうけんめいにがんばっている父を見て、「よし、ぼくも、てつだおう」 と考えたのです。
毎朝、店にやとわれた少年たちといっしょに、3時に起きて外へとびだします。外は、まだまっ暗です。雨のつよい日は、コートを着ていても、からだがびっしょりぬれます。雪の日は、足がすべって、なんどもころびます。でも、5年のあいだ、負けずにがんばりつづけました。そして、苦しいのをのりこえて、大きな夢をつかみました。毎朝、新聞のマンガを見ているうちに、「ぼくも、絵を勉強して、マンガ家になろう」 と、決心したのです。
決心してからのディズニーは、絵の道具を買うために、学校の中の売店でもはたらきました。夏休みには、汽車に乗りこんで食べもの売りもしました。こうして、一歩二歩、マンガ家の道へ──。
ディズニー(1901〜1966)──子どものときの夢を追い続けて、世界の人びとに笑いと夢を贈った、マンガ映画王。
詳しくは、いずみ書房のホームページにあるオンラインブック「せかい伝記図書館」をご覧ください。
http://www.izumishobo.co.jp/onlinebook/c02_denki/disney/index.html