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「ナイチンゲール」 のこども時代

● 貧しい家へお見舞いに

ナイチンゲールは、おとぎの国のお城のような家に生まれ、たくさんのめし使いにかこまれて、不自由なことは、なにひとつないのに、みんなと楽しくすごすよりも、まずしい家をたずねるのがすきでした。心のやさしいナイチンゲールのお母さんは、いつも、まずしい家へ、おくりものをしていました。幼いナイチンゲールは、お母さんといっしょにでかけているうちに、自分からすすんで、まずしい家の病人のところへ、おみまいに行ったり、看病に行ったりするようになったのです。
「おじょうさんは、ほんとうに、天使のようなお方だ」
まずしい人たちは、ナイチンゲールのやさしさに、心のなかで手をあわせました。
でも、ナイチンゲールは、ほんのすこししかしてあげられないのが、いつも悲しくてしかたがありません。
「まずしい人や、病気になっても医者にもみてもらえない人が、こんなにたくさんいるのに、わたしは、ぜいたくなくらしをしている。これでいいのかしら」
ナイチンゲールは、こんなことを考え、しだいに、人のために役立つしごとを、夢みるようになっていきました。

ナイチンゲール(1820〜1910)──上流社会に生まれながら、楽しい生活をすてて病人の看護に生涯をささげた、白衣の天使。

詳しくは、いずみ書房のホームページにあるオンラインブック「せかい伝記図書館」をご覧ください。
http://www.izumishobo.co.jp/onlinebook/c02_denki/naichinge/index.html

投稿日:2006年09月22日(金) 09:48

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)