たまには、子どもたちに身近な科学のおもしろさを、お話ししてあげましょう。「おもしろ科学質問箱 33」
1日というのは、地球が西から東に自転して1回まわる一定の時間のことです。1日が24時間なのは、そのようにすると便利なので、24時間に決めたためです。
科学者は、遠い星を使って1日を正確にはかることができます。観測所には、恒星時計というのがあって、1日(1恒星日)は、決めた星が子午線(しごせん=地球の赤道に直角に交差するように北極と南極を結ぶ線)を越える瞬間から、同じ子午線をふたたび越える瞬間までをいいます。その時間は、23時間56分4.09秒です。
こんなに細かい時間を1日にしては不便なので、24時間にして1年を365日とし、4年ごとにうるう年をもうけて366日として、その差をできるだけなくすようにしました。
それでも、まだ日付と季節がずれることがわかって、1582年に法王グレゴリオ13世が、まず1582年を10日間短い355日にしました。そして、各世紀の終わりの年は、400で割れる日をのぞいて、うるう年としないことにしました。つまり1700年、1800年、1900年はうるう年でなく、2000年はうるう年となります。この暦は、グレゴリオ暦といって、今では、世界じゅうのほとんどの国がこれを使っています。(一部のひとたちは、宗教上の目的のために、独自の暦を使っています)
「11月21日にあった主なできごと」
1481年 一休死去…形式化した禅宗と僧侶たちを厳しく批判し、世間的な常識に真っ向から対立する奇行と人間味あふれる狂詩で世を風刺した室町時代の名僧・一休が亡くなりました。
1724年 近松門左衛門死去…江戸時代中期に人形浄瑠璃(じょうるり)や歌舞伎の作者として活躍した近松門左衛門が亡くなりました。