おもしろ科学質問箱 20
これは、太陽が地球とは違って固体ではなく、気体の球だと知らされた子どもたちが感じた疑問です。たいていの大人も、同じような疑問を持ち続けていることでしょう。
むかしの科学者たちは、太陽と地球が1億5000万キロメートルも離れていることがわかってからも、太陽が輝いているのは燃えているからだと考えていました。そのため、だんだん太陽の中の燃料が減っていき、熱も光も弱くなって、燃え尽きるに違いない……と。でも、それから何百年たっても、少しも変わらずに燃え続けています。
最近の科学は、太陽は燃えているのではなく、原子の変換がおこっているといいます。太陽の内部で、水素原子が結合してヘリューム原子に変わり、この時、大量のエネルギーがはきだされます。この現象が、太陽の内部から表面へと絶えずおこっているのだそうです。つまり、太陽では原子爆弾が爆発しているのとよく似たしくみによって、光と熱を作り出しているのです。
それでは、この仕事はいつまで続くのでしょうか。それは、太陽の中にある水素がヘリウムに変わるまで続くということで、100億年以上は続くそうです。しかも、その100億年の間でも太陽の質量は1パーセントも減らないそうで、私たちにとって太陽は、永遠に輝き続けると思って間違いはなさそうです。