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血圧ってなーに?

おもしろ科学質問箱 18

血液が身体を循環するのは、心臓が「ポンプ」の役割をして血液を送りだし、血管がホースの役割をして身体じゅうをまわるからです。その働きは、肺からとった酸素と腸からとった栄養物を、身体のいろいろな組織に運んで、組織から二酸化炭素や老廃物を運びだすためです。

心臓は大きく4つの部屋にわかれていて、左側は、肺から酸素を運んできたきれいな血液を、上の左心房が受け取り、下の左心室に送ります。そして、左心室がポンプになって、身体中に血液を送りだします。右側は、二酸化炭素や老廃物を運んでもどってきた血液を、上の右心房が受け取り、下の右心室から肺に送る働きをします。

血圧というのは、[心臓の左心室がちぢんだり、ゆるんだりして、血液を送り出すときの圧力] のことをいいます。血圧は、左心室がちぢんで血液を押しだしたときの最高血圧(収縮期血圧)と、ゆるんでふくれたときの最低血圧(拡張期血圧)と2種類を調べます。

血圧をはかるには、ふつうは水銀血圧計を使います。血圧が高いと水銀柱は上がり、低いと下がります。若い人の平均的な最高血圧はおよそ110ミリ、最低血圧は85ミリほどで、年をとるとだんだん上がっていく傾向があります。

正常範囲は、最高血圧で130ミリ未満、最低血圧で85ミリ未満とされています。これらの基準は数年ごとに見なおされていますが、より低い数値へと改訂されています。これは、血圧は低ければ低いほど心臓病などのリスクが低いという考え方に基づいているようです。 正常範囲を超えた血圧がつづいた状態は「高血圧症」、正常範囲より低い状態がつづくと「低血圧症」と呼ばれ、専門の医師の診断と注意が必要です。

また、血圧はさまざまな影響を受けて変動します。太った人はやせた人より血圧が高かったり、性別、緊張の有無、運動、姿勢等によっても血圧に影響します。時間帯でも、睡眠中が最低で、午後は午前よりやや高く、夜間は低くなって起床とともに高くなる傾向があるようです。

投稿日:2009年05月28日(木) 09:45

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)