今週の火曜日(28日)、スケジュールに余裕があったのと久しぶりの秋晴れに誘われて、かねてから行ってみたかった「フェルメール展」へ出かけてみました。前日、株価がバブル崩壊後最安値、円高加速、景気の先行きに悲観論続出などとニュースで騒がれていても、上野公園はそんな世間の情勢などとは...
今日10月30日は、「夢物語」を著し、江戸幕府批判の罪で捕らえられるも脱獄、自ら顔を焼いて人相を変えて逃亡していた蘭学者高野長英(たかの ちょうえい)が、1850年幕府の役人に見つかって自殺をはかった日です。 開国論者として有名な高野長英の一生は、時代を切り開こうとする者が、ど...
今日10月29日は、開国論を唱え「安政の大獄」を引き起こして尊攘派を弾圧、桜田門外の変で水戸浪士らに殺害された江戸末期の大老井伊直弼(いい なおすけ)が、1815年に生まれた日です。 井伊直弼は、江戸時代の末期、対外的には200年来つづいていた鎖国体制がゆさぶられ、また国内的に...
「読み聞かせ」のすすめ 9 子どもへの読み聞かせは、毎日ではなくても、週に1、2回、少しの時間があればできます。しかし、これを1年、2年、3年も継続するには、それなりの意志が必要です。 そこで、読み聞かせを始めてはみたものの、子どももなかなか静かに聞いてくれないし、もうやめてし...
おもしろ「言葉」のおこり 2 ● つじつまが合わない 話のすじがでたらめな時などに用いますが、語源は裁縫用語からきています。つじ(辻)は、裁縫で縫い目が十字に合うところ、つま(褄)は、着物のすその左右が合うところをいいます。つまり、この2つの合うべきところが合わないと、ちぐはぐ...
「読み聞かせ」 のすすめ 8 6年生の長男に、10年以上も本を読んでやってきた結果、児童文学のファンになったのは私だけ。子どもはマンガばかりに夢中で、本はほとんど読みません。それでもいつかはと、期待して読み聞かせをしてきたのですが、その期待も実らないまま、親離れしていく時期にな...
今日10月23日は、自由主義思想を支持し、2度総理大臣になるなど、明治・大正・昭和の3代にわたり活躍した政治家西園寺公望(さいおんじ きんもち)が、1849年に生まれた日です。 1919年(大正8年)、第1次世界大戦の講和会議が、パリで開かれました。このとき、日本の首席全権とし...
今日10月22日は、ゴッホ、ゴーガンと並ぶ後期印象派の巨匠、20世紀絵画の祖といわれる画家セザンヌが、1906年に亡くなった日です。 19世紀の終わりに、印象主義とよばれた美術運動が、ヨーロッパで盛んになりました。印象派の絵というのは、目に見えたとおりに写真のようにかくのではな...
今日10月21日は、長編小説「暗夜行路」などを著し、武者小路実篤とともに「白樺派」を代表する作家 志賀直哉(しが なおや)が、1971年に亡くなった日です。 1910年(明治43年)、学習院高等科出身の文学グループを中心にして『白樺』という文芸雑誌が創刊されました...
おもしろ言葉のおこり 1 普段なにげなく使っている言葉には、おもしろい起源のあるものが少なくありません。そんな興味深い言葉のいくつかをさぐりながら、紹介するコーナーをこしらえてみました。 ● 油を売る 仕事をサボることを「油を売る」といいます。ところが、もともとはサボるどころか...
「読み聞かせ」のすすめ 7 読み聞かせは、子どもが小学校の中学年になっても高学年になっても続けてよいものか、いつまでも読み聞かせをしていると、自分で読むことをしなくなるのでは? こんな疑問を持つ人がよくおられます。 たしかに「読み聞かせ」は、まだ文字が読めない幼児期を対象に、本...
今日10月16日は、フランス国王ルイ16世の王妃で、フランス革命の際に国外逃亡に失敗、1793年に38歳の若さで断頭台に消えた日です。 1775年にオーストリアの女王の娘として生まれたアントアネットは、14歳で、フランスのルイ王子と結婚しました。愛情でむすばれたのではありません...
今日10月15日は、16世紀神聖ローマ帝国の支配下にあったベルギーの解剖学者で、現代人体解剖の創始者といわれるベサリウスが、1564年に亡くなった日です。 暗黒時代がつづいたヨーロッパの社会も、16世紀にはいると、ドイツのルターやフランスのカルバンたちが宗教改革をおこして、教会...
初泳ぎの翌朝のこと。散歩中に、かゆいのか痛いのか、キャンキャンいいながら、地べたに座りこんだり、しっぽの辺りを噛みついたり、のたうちまわるのです。ノミに刺されたところが、だだれでもしたのかと思って調べてみると、ややや、まだノミの残党がウロウロしているではありませんか。 すぐに、...
3年前に痛めつけられたノミに、その後2年間は無事切り抜けられたのは、散歩中にとりつくと思われる危険地帯に近づかなかったからだと判断していました。ところが、今年の夏の終わりの長雨が、ノミの大発生を後押ししたにちがいありません。9月の半ばすぎから、かゆがりはじめたのです。 犬に詳し...
3年前のブログ(05年7月27日号) 「ノミとり物語」 に登場する愛犬モカ(パピヨン)の話の続編。 モカは今年の8月で8歳になり、そろそろ高齢者の仲間入りということなのでしょうが、昨年1月に左眼の瞳が白くなって白内障のきざしが表れ、4か月後のゴールデンウィーク明けには右目も同じ...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 51] むかし、とても貧しい村がありました。もとは、ゆたかな村でしたが、何年か前に山が噴火して、作物がとれなくなってしまったのです。 ある秋の日のこと、この村に、お腹をすかせた旅人がへとへと...
今日10月7日は、400年も続いた日本画を代表する狩野派の、江戸幕府代々の御用絵師として栄える基礎を築いた狩野探幽(かのう たんゆう)が、1674年に亡くなった日です。 15世紀の室町時代の中ごろから19世紀の明治時代の初めまで、およそ400年にわたってつづいた日本画に、狩野派...
「読み聞かせ」のすすめ 6 親と子が心を解け合わせていっしょの時間を過ごす「読み聞かせ」は、とても楽しいものです。ところが、親のちょっとした語りかけが、その楽しさを壊してしまうことを知っておかなくてはなりません。 それは、読み聞かせが終わったあとの「どんなところがおもしろかった...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 50] 昔、3人の美しい娘をもった金持ちの男がいました。3人の娘が、それぞれどのくらい自分のことを愛しているか知りたくなりました。そこで、3人の娘たちにきいてみました。1番上の娘は「私の命く...
今日10月2日は、下級官吏の家に生まれたにもかかわらず、努力のかいがあって唐への留学生に抜擢され、さまざまな学識を蓄え、奈良時代に輩出した最大の知識人・政治家といわれる吉備真備(きびの まきび)が、755年に亡くなった日です。 717年、阿倍仲麻呂といっしょに遣唐船に乗ったとき...
今日10月1日は、豊臣秀吉の家臣で、秀吉の死後徳川家康と覇権を争い、関ヶ原の戦いに敗れた石田三成(みつなり)が、1600年に亡くなった日です。 大きな茶わんで、3ばいめの茶をゆっくり飲み終えた豊臣秀吉は、たいへん満足そうに言いました。 「なかなかの手並みじゃ。それぞれに茶も違っ...