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盲犬モカの楽しみ発見 その2

3年前に痛めつけられたノミに、その後2年間は無事切り抜けられたのは、散歩中にとりつくと思われる危険地帯に近づかなかったからだと判断していました。ところが、今年の夏の終わりの長雨が、ノミの大発生を後押ししたにちがいありません。9月の半ばすぎから、かゆがりはじめたのです。

犬に詳しい人のアドバイスで、ノミとりシャンプーを手に入れてシャンプーしたところ、2、3日はおとなしくしていました。ところが、またかゆがりだし、かゆいところをなめたり咬んだりするため、自慢の白毛がぬけ落ちて、お尻のあたりが円形脱毛症のようになりました。さらにその範囲は広がり、背中からお尻のあたりまでピンク色の皮膚が見えるようになりました。そして、ノミに刺されたところを後ろ足でかいたり、かみついたりするからなのでしょう。ときおり痛がってキャンキャンいうようになりました。そこで、じっくり観察してみると、何とおしりのあたりにノミが2、3匹動いているではありませんか。3年前、風呂に入れてノミ退治したのを思いだし、すぐに実行を決断しました。

当時の浴槽の水位は、満水にしても60cm程度で、モカは前足で浴槽のへりをおさえ、後足を底につけ、頭を出すことができました。その後長男一家と同居するようになって、私の生活スペースと完全に分離したため以前の浴槽は譲り、私の新しい風呂場には、水位が満水時に80cmほどになる深い浴槽を取りつけました。その浴槽にモカを入れ、温度を33度に設定して少しずつお湯を出していったのです。モカは、3年前のノミとりのことを思い出したのか、はじめはおとなしくしていました。ところが、だんだん水位があがって、わずかに鼻の先が出せる程度になると、もうパニック状態。懸命に浴槽のヘリにつかまって、脱出を試みようとしました。そのうち、前足がヘリからすべって、完全にお湯の中にもぐったかと思った瞬間、泳ぎだしたのです。ハアハアあえぎながら、懸命に犬かきをしています。モカにとっては、まさに泳ぎの初体験でしたが、バシャバシャやっているうち、ノミがぞろぞろと出てきました。見つけるたびに、風呂桶ですくっては捨て、すくっては捨てとやっているうち、20匹以上はやっつけたはずです。この夜は、疲れているようなので、5分ほどで浴槽から出してあげました。

これで当分大丈夫、うまくしたら全滅できたかもしれないと、ほっと胸をなでおろしました。モカもさっぱりしたようで、食欲も出て、しばらく安眠できなかったのに、その夜はぐっすり眠っているようでした。

投稿日:2008年10月10日(金) 09:09

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)