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「絵本館構想検討会議委員」落選のお知らせ

三鷹市が、絵本をテーマにこれまでにない「絵本館」構想をしているという。絵本と長くかかわってきた私の経験が生かされるかもしれないということで、たまたま市報に載っていた公募ワクに応募したことを6月29日のブログで綴った。その後、いろいろな人から「絵本館構想」はどうなったかと聞かれるので、その結果をお知らせする。実は去る13日に、次のようなメールが届いた。文面は、次の通り。

「絵本館構想検討会議の市民公募に22件の申込をいただき、ありがとうございました。7月12日午前11時に厳正な抽選をおこない、委員を確定いたしました。残念ながらご希望に添えない結果となりましたことをおしらせいたします。今後とも、よりよい絵本館(仮称)にご理解とご協力をお願いいたします。三鷹市役所 生活環境部 コミュニティ文化室絵本館」

3名の委員のワクに22名の応募があり、抽選により落選したという通知である。義姉の勧めもあり、私は「課題文」を綴り、経歴書もそえて最善をつくしたつもりだった。内容をチェックした上での選抜であれば納得がゆくが、くじ引きのような抽選の結果だという。不慣れなボランティア活動をしなくても済んだことでホッとした反面、割り切れなさを感じたことも事実である。

私が「絵本館」委員に選ばれたら、こういう提案をしたいと考えていた。その骨子は次のようなものである。

現在当社では、イギリスとアメリカにある大手児童出版社十数社と取引している。そのため、欧米の出版社が刊行する新刊絵本に毎日のように出会う。いつもため息をついてしまうのは、興味深い絵本がこんなにもたくさん出版されているのに、日本語版として刊行されるのは、ほとんどないという事実である。こんなもったいないことはないのではないか。これらを輸入して展示することだけでも、革命的なことではないのか。

山梨県小淵沢市に「えほん村」という絵本美術館がある。ここでは、日本で出版されていない質の高い絵本を手に入れ、ボランティアの人が日本語訳をつけて展示していた。私は2、3年前にこれに出会ったときから、規模はごく小さなものだったのは残念だったが、試みとしてはとても面白いと感銘したことがある。

当社が取引している欧米の出版社は、世界的な規模から見ればごく小さなものだ。もっと広く世界を見れば、それこそ何百という出版社が、おびただしいほどの絵本を刊行している。それらを専門家が選定して輸入する。英語だけでなく、フランス語、ドイツ語など世界の言語の堪能な方をボランティアとして登録してもらい、選定された絵本を翻訳してもらう。

三鷹市という公的なレベルでこれを遂行したなら、必ず日本中が、いや世界が注目する事業にすることができるだろう……と。夢想だけで終わらせたくない構想だ。

投稿日:2005年07月14日(木) 13:02

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)