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湿度100%が露点

「どうして氷の入ったコップは汗をかくの?」 おもしろ科学質問箱 14

空気は、いつでも水蒸気をふくんでいます。でも、空気が水蒸気をふくむ量には限りがあって、暖かい空気は水蒸気をたくさん含むことができますが、冷たい空気は少ししか含むことができません。そのため、空気がだんだん冷えてある温度より下がってしまうと、空気がこれまでもっていた水蒸気をもっていられなくなって、水に変わります。このように、水に変わる温度を露点といいます。湿度というのは、空気中の水蒸気の量を示しているので、湿度100%が露点ということになります。

氷の入った冷たいコップがあせをかく(水滴になる)のは、コップの表面の温度が露点以下になったからです。自然にできる露も同じで、水蒸気をふくんだ暖かい空気が、露点よりひくい温度になって、冷たい表面に水滴になってつくためです。ただ、朝方に葉っぱなどにつく露はそれだけでなく、植物そのものが根っこからすいあげた水もふくまれています。昼間は温度が高いため、根からすいあげた水は蒸発してしまうのに、夜は温度が低いため、蒸発しないためです。

以上のようなことがわかったのは、それほど古いことではなく、古代ギリシアのアリストテレスの時代から250年ほど前までは 「露は雨のように降ってくる」 と信じられていたそうです。

投稿日:2008年04月03日(木) 09:30

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)