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アルキメデスの原理

「お風呂に入るとどうして軽くなるの ?」 おもしろ科学質問箱 6

水の中の物体は、空気中より軽くなる性質があります。それは、水の中の物体に浮力という浮く力が働くからです。浮力はかさ(体積)の大きいものほど、大きな力がはたらきます。

このことをはじめて発見したのは、今から2300年もむかし、ギリシアにいたアルキメデスという科学者です。あるとき、アルキメデスはお風呂に入り、湯船に身をしずめました。そのとき、あふれる湯を見てひらめくものがありました。そのひらめきというのは、[水中にある物体は、それと同じ体積の水の分だけ軽くなるのではないか] ということでした。

たとえば、縦、横、高さが60cm、つまり60立方cmで100gの石があったとします。それを水の中で重さを計ると、40gしかありません。水1立方cmの重さは1g、水60立方cmの重さは60g。(100g−60g=40g) 石と同じ体積の水の重さ分が軽くなります。

これが 「アルキメデスの原理」 とよばれている法則で、「液体の中に物体を沈めると、その物体がおしのけた液体の重さに等しい力が上向きにはたらく」 というものです。

船が鉄でできているのに浮いていられるのは、船の中には空気がいっぱい入っているために、船の重さ以上の浮力が働くためです。洗面器が浮くのや、ボールを水の中に押しこもうととすると、水はそれにさからってボールを押しあげるのもおなじです。みんな 「アルキメデスの原理」 がそのわけを教えてくれます。

投稿日:2008年02月01日(金) 10:35

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)