「どうして日に焼けると黒くなるの ?」 おもしろ科学質問箱 4
日焼けをすると、皮膚の中にあるチロシンというのが、メラニンとよばれる茶色のつぶつぶに変わります。そのため、日に焼けると黒くなるのです。でも、黒くなるのは、1日か2日たってからで、はじめは、赤くなります。それは、強い日光が身体の中に入ると、血管が広がって、やけどをしたようになってしまいます。やけどしては大変なので、メラニン色素というのが増えて、日光が身体の中に入るのを防ごうとするのです。ちょうど、カーテンで日ざしを防ぐのに似ています。
日光は、次のように、私たちの身体によい効果をもたらせてくれます。
(1) 皮膚に住みついている細菌を殺します。
(2) 身体の中で病原菌とたたかう細胞を刺激して、活動をさかんにします。
(3) 日光の働きで、筋肉や神経が元気になります。
(4) 日光の中の紫外線が、皮膚の中で化学変化をおこして、骨や歯をつくるのに大切なビタミンDを作り出します。
でも、薬を飲みすぎると身体によくないように、日焼けしすぎることに注意しなくてはなりません。将来、シミやソバカスが増えたり、皮膚ガンの要因になったりすることがよくあるからです。