8月23日に 「私の好きな名画・気になる名画」 第1回目 ベラスケス「ラス・メニーナス」(女官たち) を書いて以来、前回 ゴッホ「アルルの寝室」まで、これまでに10点を紹介してまいりました。
これらの10点を、まず最初に取り上げましたのは、2年ほど前に、美術評論家の藤ひさし氏ら監修によるDVD「こども世界名画の旅」(全2巻)[インテ制作/いずみ書房発売] のメインとして紹介した10作品だからでした。
このDVDは、フランスの大学で美術を学び、フランス人のご主人とパリに暮らす「みち子ママ」が、娘キャサリンと日本から遊びにやってきた甥の新之助という2人小学生を美術館へ案内し、名画のおもしろさ、絵のさまざまな背景、どんな視点で絵を見たらよいかなどをアドバイス。子どもたちと楽しく対話をしながら、名画鑑賞するというユニークな構成になっています。
これらの名画を収録しているのは「ルーブル美術館」「オルセー美術館」「アムステルダム国立美術館」「プラド美術館」「ウフィツ美術館」「バチカン美術館」「ウィーン美術史美術館」など、ヨーロッパの名だたる美術館ばかりで、最新のハイビジョンカメラで撮影した映像を見ながら、名画中の名画の数々と、じっくり向き合うことができるようになっています。
感受性の豊かな子ども時代に、名画にふれることは、とても大事なことだと思います。本当は、実物を見ることが一番良いことかもしれませんが、なかなか現実的ではありません。その疑似体験をぜひこのDVDで味わってみてください。
なお、このDVDでは、10人の画家のメインの作品以外にそれぞれ2点、全部で30作品を収録しています。