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私の好きな名画・気になる名画

私の趣味は何かと聞かれれば、名画・名曲鑑賞、作曲(といってもギターで和音を弾きながらメロディをこしらえる程度)および読書といってよいでしょう。

名画の鑑賞は、高校も大学も自宅から上野を経由したこともあり、上野公園にある国立西洋美術館にはよくでかけたものでした。美術館の庭には、ロダンの代表作「考える人」「地獄の門」「カレーの市民」などが飾られ、展示室にあるたくさんの作品を含めロダンの彫刻作品はとても充実しているように思いました。しかし、絵画ではルノアール、モネ、クールベ、マネ、ゴッホ、ドラクロアら著名画家の作品もありましたが、ほとんどが小品でしたので、強く魅かれる絵というものは、あまり多くありませんでした。

名画鑑賞にめざめたのは、ちょうど20年前の1987年、はじめてロンドン、ローマ、マドリッドを訪れた時でした。ロンドンではほとんど時間がとれず、ナショナル・ギャラリーも大英博物館も見ることはできませんでしたが、ローマの「バチカン美術館」で延々と2キロも続くとてつもない規模の美の回廊と「シスチナの礼拝堂」であのミケランジェロの天井画・壁画の大作に出合って度肝をぬかれたこと、マドリッドの「プラド美術館」で、ベラスケスの「ラス・メニーナス」やゴヤの「裸のマヤ」「着衣のマヤ」などに出あって、強烈なインパクトを受けて以来といえるかもしれません。

そこで、これからしばらく毎週1回程度、「私の好きな名画・気になる名画」 というテーマで、1点を紹介していきたいと思います。絵画鑑賞は出会ったときの印象が大事で、あまり絵の背景とか絵をどう解釈するかといった事柄は不要だという人たちがいます。でも、私の名画鑑賞がどんどん高じてきたのは、絵の背景を知ることによっていっそう深まってきたといって過言ではありません。そんな点をお含みの上、おつきあいをいただければ幸いです。

なお、名画の画像の多くは、ネットの「サルバスタイル美術館」にリンクさせてもらう予定です。

投稿日:2007年08月22日(水) 09:24

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)