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「イスラエル」建国の歴史(2)

イスラエル3 前回に続き、「イスラエル」の項の後半を紹介する。

この当時は、どこの国も、少数の王や貴族の下にたくさんのまずしい人たちがいて、それが何代もくりかえされていました。貧しさにいためつけられている人びとは、キリストの教えをひたすら信じ祈りました。


ローマ帝国 やがてキリストは「ローマにそむいて新しい国をつくろうとした」とみられ、十字架にはりつけにされて死にました。キリストの教えを信じる教徒たちは、いろいろな迫害をうけましたが、キリスト教はますます広がってゆきました。

とうとう時のローマ皇帝コンスタンチヌスはキリスト教をみとめることになりました。後にローマ帝国の国教となり、キリスト教はヨーロッパのすみずみまでしみわたってゆきました。

キリスト教の繁栄に対して、国をなくしたユダヤの人たちは、2500年という気の遠くなるような月日のあいだ、いつか自分たちの国をもちたいと世界じゅうをさまよい歩きはじめました。しかし、どの時代の人たちも、ユダヤ人にやさしくありませんでした。

アンネの日記 さきの第2次世界大戦でも、ナチスドイツ軍のために600万人の仲間がユダヤ狩りで殺されました。「アンネの日記」の少女アンネも、そのぎせい者のひとりでした。

戦争が終わって1948年、国際連合によってやっと、イスラエルはいまの地に国がみとめられたのですが、こんどは、イスラム教徒のアラブ人たち100万人が土地をおわれることになりました。こういういきさつから、現在もイスラエルとアラブの国ぐにとの間に、にらみあいがつづき、血を流すテロや戦争がたえないのです。

投稿日:2005年09月20日(火) 13:10

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)