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「イスラエル」建国の歴史(3)

ae2d9b3f.JPG 前日に続き、「イスラエル」の項の後半を紹介する。

戦争の原因はまた、エルサレムにもあります。エルサレムは聖都といわれ、ユダヤ教のイスラエルの人たちはもちろん、キリスト教やイスラム教の人びとから、あがめられているところです。

そこにある「なげきの壁」は、むかしローマに滅ぼされ、国を失ったときの、悲しみやなげきをうつす壁として、長くイスラエルの人びとの心にきざみつけられてきた記念碑です。イスラム教の人たちにとっては、マホメットにゆかりのある「岩のドーム」があります。

イスラエル5 はりつけにされるキリストが、自ら十字架を背負ってゴルゴダの丘まで歩いたという道も、エルサレムにあります。信者たちは、その道を「悲しみの道」とよんでいます。

このようにエルサレムは、宗教や政治の中心地として長い歴史のなかにおおくの戦争のきずあとを残してきたのです。十字軍はエルサレムをイスラム教の国の支配からうばいかえすために、キリスト教の国ぐによってつくられた騎士団でした。

イスラエル6 そしていまなお、エルサレムをめぐる人びとの感情の対立がつづいています。現在のイスラエルという国ができた1948年から今日まで、中東戦争といって、イスラエルとまわりのアラブの国との間に戦争がたびたびおこり、いまやっと平和のとりきめにこぎつけたというわけです。

苦難の道をあゆんできましたが、イスラエルの人たちは明るくりっぱな国づくりにはげんでいます。キブツという集団で農業や工業をおこなう集団があって、若者たちが労働に汗を流しています。

投稿日:2005年09月21日(水) 10:42

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)