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私の好きな名画・気になる名画

モディリアーニ 「椅子にひじをつくジャンヌ・エビュテルヌ」

私の好きな名画・気になる名画 25 モディリアーニほど、さまざまな伝説の持ち主はあまりいません。伝説がほんとうなら、絵をかく時間などなかっただろうといわれるほどです。1914年におきた第1次世界大戦のころ、パリのモンパルナスのカフェは、若くて貧しい芸術家のたまり場でした。安酒や...

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ドガ 「舞台の踊り子」

私の好きな名画・気になる名画 24 ドガにはたくさんの踊り子を描いた作品がありますが、この代表作 「舞台の踊り子」 には(エトワール)という別称がついています。主席ダンサーという意味で、まさにドガの作品の中でも第1級のできばえのパステル画です。2階のバルコニー席から見おろした舞...

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クールベ 「パイプをくわえた男」

私の好きな名画・気になる名画 23 髪をぼうぼうと長く伸ばし、あごのまわりに濃いひげをはやした若い男が、パイプをくわえてこちらを見おろしています。顔はゆううつそうですが、自信にみなぎっている感じがします。これは、「写実主義」 (英雄や貴族が活躍するような歴史画、天使など想像する...

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マリー・ローランサン 「3人の女」

私の好きな名画・気になる名画 22 p>   ローランサンは、1883年、私生児としてパリに生まれました。母は裁縫の仕事をしながらローランサンを育てました。子どもの頃から絵を描くのが好きだったローランサンは、やがてデッサンの勉強をはじめましたが、母と娘だけの狭い世...

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ルソーの自画像

私の好きな名画・気になる名画 21   アンリ・ルソーが近代絵画の歴史に大きな役わりをはたしたのは、次の2点にあります。まず、ルソーがどんな流派にも入らない独自の画風をもったことです。もう1点は、まったく美術教育を受けず、天真らんまんな童心の世界をひらいた点です。 ル...

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アングル 「泉」

私の好きな名画・気になる名画 20 有名な 「泉」 を描いた画家アングルは、1780年フランス南西部モントーバン郊外ムスティエに生まれました。父親も画家・彫刻家で、建築も手がける人でした。音楽にも造詣が深かった父は、アングルが幼い頃からルネサンスやロココの巨匠たちのたくさんの複...

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マドリッド3大美術館を制覇

今回の 「スペイン・ポルトガル旅行」 わがベスト10・その2 「マドリッド3大美術館を制覇」 について記したいと思います。 マドリッドにある美術館といえば、まず 「プラド美術館」 があげられます。世界3大美術館の一つとして、パリのルーブル美術館、ロンドンのナショナル・ギャラリー...

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ダビッド 「皇帝ナポレオン一世と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」

私の好きな名画・気になる名画 19 パリにある 「ルーブル美術館」 で、いちばん人だかりがしているのはレオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」。この絵の前には世界中から来ている観光客のさまざまな言語が飛びかいます。もうひとつの人だかりは、ダビッドの代表作 「皇帝ナポレオン一世と皇妃...

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ゴヤ 「裸のマハ」 「着衣のマハ」

私の好きな名画・気になる名画 18 18世紀後半から19世紀はじめにかけて、数々の名画を残したスペインの巨匠ゴヤは、さまざまな伝説の持ち主です。1746年、スペインのサラゴサ地方にある田舎町で、貧しい職人の家に生まれました。子どもの頃から絵が好きで、父親にいいつけられた仕事をせ...

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マネ 「フォリー・ベルジェールのバー」

私の好きな名画・気になる名画 17 この絵 「フォリー・ベルジェールのバー」 を描いたマネは、モネやルノアールらとともに、印象派を代表する画家といわれます。でも、マネは彼らと同時代に新しい絵画を創造していましたが、印象派展には一度も出品したことはなく、印象派の画家たちに行くべき...

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ミケランジェロ 「最後の審判」

私の好きな名画・気になる名画 15    イタリアの首都ローマの一角にある、カトリックの総本山バチカン市国。世界最大の教会サン・ピエトロ寺院のまわりには、たくさんの宮殿や礼拝堂があり、その最大のものがシスティナの礼拝堂です。幅13.3m、奥行40.5mで、1...

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ゴーガンの 「イア・オラナ・マリア」

私の好きな名画・気になる名画 14   ゴッホやセザンヌと並び、後期印象派の代表的な画家として評価の高いフランスの画家ゴーガンは、はじめは「日曜画家」でした。24、5歳から34、5歳の頃までは、パリで株式の仲買人として働き、おもに休日に好きな絵をかいていたの...

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ルノアール 「坐るジョルジェット・シャルパンティエ嬢」

私の好きな名画・気になる名画 13 先週の「セザンヌ自画像」に続き、ブリヂストン美術館所蔵作品、印象派の巨匠ルノアールの「坐るジョルジェット・シャンパンティエ嬢」をとりあげてみましょう。 ルノアールは、19世紀の後半にフランスで花開いた「印象派」の画家の一人で、やはり光と色彩の...

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セザンヌの自画像

私の好きな名画・気になる名画 12 先週(1月24日号)のブログに [ブリヂストン美術館] のことを記しましたが、この美術館の収集作品のいくつかをを描いたセザンヌは 「20世紀の美術はすべてセザンヌから出発している」 といわれるほど、後世に大きな影響を遺した画家です。でも、生き...

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日本人の大好きな画家・フェルメール

私の好きな名画・気になる名画 11 17世紀の画家フェルメールが有名になったのは、わずか160年ほど前からのことです。1842年にフランスのある美術評論家が、フェルメールの描いた「デルフト眺望」に出会い、とても感激し吹聴したことで、200年間も埋もれていたフェルメールの芸術がヨ...

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DVD 「こども世界名画の旅」 の勧め

8月23日に 「私の好きな名画・気になる名画」 第1回目 ベラスケス「ラス・メニーナス」(女官たち) を書いて以来、前回 ゴッホ「アルルの寝室」まで、これまでに10点を紹介してまいりました。 これらの10点を、まず最初に取り上げましたのは、2年ほど前に、美術評論家の藤ひさし氏ら...

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ゴッホ 「アルルの寝室」

私の好きな名画・気になる名画 10 名画を描いた画家の多くは、若くして画才を認められ、その才能を着実に開花させました。しかし、ゴッホは、そんな 「生まれながらの画家」 とは、およそかけ離れた存在でした。ゴッホは、16歳の頃に画商となって、数年間は絵に関する仕事に従事しました。し...

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モネ 「日傘の女」

私の好きな名画・気になる名画 9 日本人は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍した「印象派の画家たち」の描いた作品が大好きです。 モネ、ピサロ、シスレー、ルノアールといった人たちで、初期の頃は、先輩のコローやクールベらの重厚な作品に感化をうけましたが、やがて、もっと若いマ...

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ブリューゲル 「バベルの塔」

私の好きな名画・気になる名画 8 名画には、「聖書」 をテーマにしたものがたくさんありますが、このブリューゲルの「バベルの塔」も、旧約聖書の創世記第11章に出てくるお話の場面を描いた作品です。聖書の記述のおよその内容は、次の通りです。 大洪水から、ノアの箱舟で生き延びたノアの子...

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ミレー 「晩鐘」

私の好きな名画・気になる名画 7 ミレーの「晩鐘」は、レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」と並んで、日本人に最も親しまれている絵といってよいかも知れません。その日の畑仕事を終えた農夫とその妻が、夕暮れの野に立って、神に祈りを捧げる敬虔な姿に、多くの人が感銘するためでしょう。 ミ...

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レンブラント 「夜警」

私の好きな名画・気になる名画 6 「絵画の黄金時代」といわれる17世紀オランダで、その頂点をきわめたレンブラントの「夜警」は、集団肖像画の革命ともいうべき 363×438cm の記念碑的な大作です。集団肖像画というのは、16世紀からオランダを中心に盛んになったジャン...

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ドラクロワ 「民衆を導く自由の女神」

私の好きな名画・気になる名画 5 もうもうとたちこめる煙を背に、上半身をさらけ出し「自由・平等・博愛」を意味する青・白・赤の三色旗を掲げ、武器をもつ人々を先導する自由の女神。この躍動感あふれる「民衆を導く自由の女神」は、ロマン主義派の代表的画家ドラクロワの代表作で、260&ti...

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レオナルド・ダ・ビンチ 「モナリザ」

私の好きな名画・気になる名画 4 名画を語る場合、レオナルド・ダ・ビンチの「モナリザ」を、欠かすことができません。世界一有名な絵といってもさしつかえないほどです。でも、この絵が描かれた年、場所、モデルの名前さえ、正確にわかっておりません。タイトルの「モナリザ」というのも、本人が...

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ラファエロ 「アテネの学堂」

私の好きな名画・気になる名画 3 この絵はローマの 「バチカン美術館」 にあります。600年以上の歳月をかけ、質、量ともに世界最大の美術品に埋めつくされ、24の美術館とミケランジェロの天井画で名高いシスチナの礼拝堂からなる美術館の総称が 「バチカン美術館」 です。部屋の数140...

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ボッティチェリ「プリマベーラ」(春)

私の好きな名画・気になる名画 2 ボッティチェリ「プリマベーラ」(春)は、イタリア・フィレンツェの「ウフィツ美術館」にあり、2.03m×3.14m の大きな絵です。フィレンツェは、ルネッサンスが花開いた都市としても有名で、14世紀末から16世紀始めころまで、都市国家...

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ベラスケス 「ラス・メニーナス」(女官たち)

私の好きな名画・気になる名画 1 スペインの首都マドリッドに「プラド美術館」があります。「ラス・メニーナス」(女官たち)は、たくさんある大作の中でもひときわ大きな作品(3.18m×2.76m)です。はじめてこの絵に対面したのは、昨日記した通り、1987年の海外旅行の...

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私の好きな名画・気になる名画

私の趣味は何かと聞かれれば、名画・名曲鑑賞、作曲(といってもギターで和音を弾きながらメロディをこしらえる程度)および読書といってよいでしょう。 名画の鑑賞は、高校も大学も自宅から上野を経由したこともあり、上野公園にある国立西洋美術館にはよくでかけたものでした。美術館の庭には、ロ...

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)