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「おもしろ落語」 コーナー新設

あけましておめでとうございます。

最近、江戸の庶民文化にふれているうち、「古典落語」 の奥深さに、あらためて目覚めています。落語には、子どもの頃、ラジオにしがみついて熱中したことがあり、37年前の「いずみ書房」創業以来、子ども向け落語シリーズを構想して、たくさんの落語関連資料を収集してきました。

数年前に、NHKの教育番組「にほんごであそぼ」で「寿限無(じゅげむ)」が紹介されてから、大人ばかりでなく、子どもを対象にした落語も静かなブームになっています。クレヨンハウスの落語絵本シリーズ「じゅげむ」が30万部のベストセラーになったり、偕成社から出版されていた「少年少女名作落語」(13巻)が復刊されるなど、さまざまな出版社が「落語」に挑戦しています。当社の通信販売カタログ「ちゃおーね」でも、ここ数年4代目桂文我のライブCD「おやこ寄席」を取り扱い、毎回好評をいただいております。

この半年ばかりの私は、ちくま文庫「落語百選」(春・夏・秋・冬)「落語特選」(上・下)を毎日2〜3編ずつ読んでいるうち、急にライブの落語を見たくなって、新宿「末広亭」・浅草「演芸ホール」・上野「鈴本演芸場」へ、ちょくちょく出かけるようになりました。入場料の2500〜3000円は安くはありませんが、昼夜各3時間前後(入場時間自由)で、思っていた以上に出演者のレベルは高く、鑑賞する「価値あり」です。なお、ちょっとのぞいてみたいと思う向きは、新宿「末広亭」で毎週土曜日に開催されている「深夜寄席」(夜9時30分〜11時・入場料500円)や、上野「鈴本演芸場」の「早朝寄席」(毎日曜日朝10時〜11時30分・入場料500円)をお勧めします。詳しくは、各寄席のホームページをご覧ください。

2005年5月から開始したこのブログも、投稿数1200回を超えました。「おもしろ落語」コーナー(右にあるカテゴリー)として、「古典落語」の各噺(はなし)の内容や、落語に関するさまざまな情報を、随時紹介していきたいと考えています。時代設定こそ江戸や明治・大正・昭和初期ですが、落語の登場人物が、どんなに苦しい状況下にあっても、見事に生き生きと乗り切るたくましさに、思わず吹き出してしまいます。そして、あらためて「古典落語」が、世の中が変わっても通用する、普遍性のある噺であることを感じてしまいます。

今年も、よろしくおつきあいのほどお願い申し上げます。


「1月5日にあった主なできごと」

1867年 夏目漱石誕生…『坊ちゃん』『吾輩は猫である』『草枕』などの小説で、森鴎外と並び近代日本文学界の巨星といわれる夏目漱石が生まれました。

投稿日:2011年01月05日(水) 06:30

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)