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ドラマ仕立ての楽しさは比類がない

1987年に刊行した英国レディバード社とのタイアップ企画第3弾、「レディバードブックス特選100点セット」のカセットの内容は、どのようなものかを教えてほしいという問い合わせを何人かからいただきました。テープの一部をダビングしてお送りすることは可能ですので、ご請求ください。

なお、当時ダイヤモンド社から、ハイテク時代の知的生活情報誌と銘打った「BOX」というビジネスマン向けの月刊誌がありました。1988年11月号で「英語の強化書」という特集記事が掲載され、その頃話題になっていた9種類の語学テープの音質比較をイギリス人英会話講師の辛口評というコラムで紹介。「レディバードブックス特選100点セット」は、次のように最上位にランクされました。参考にしていただければ幸いです。

録音と音質/評価/レベル/辛口批評
● レディバードブックス特選100点セット
ステレオ効果音。音楽付/優/初級〜上級/ドラマ仕立ての楽しさ、音響効果・音質・発音の明瞭さは他の比ではない
● イングリッシュアドベンチャー「家出のドリッピー」
ステレオ効果音。音楽付/優/初級/発音がクリア。英語も音楽もおもしろく楽しめる
● レストラン・アメリカン
ステレオ音楽付/上/初級/分かりやすくサービス業以外の語学学習にも適している
● Magazine USA
バイノーラル、効果音、音楽付/上/中級/音質はいいが、イントネーションが毎回少しずつ違う
● Newsweek コラムシャワー
一部ステレオ音楽/上〜劣/上級/学生の勉強には格好の教材だが、テキスト部分の音質がよくない
● 東後勝明のビジネス英語会話
モノラル効果音、音楽なし/中/中級/いかにも日本人的英語、ガイジンはもっとくだけている
● 自己紹介の英語
モノラル効果音、音楽なし/中/初級/日本人がガイジンに使う英語。ガイジンはもっとフランク
● 新ボキャビル大特訓
モノラル音楽付/中/初級/イントネーションを学習するにはよい教材だが、単語の選択があまり一般的とはいえない
● 西村式英会話ホイホイ上達法ヒアリング大革命
モノラル効果音、音楽なし/やや劣/初級/英語の特徴を強調しすぎている。アメリカ英語にこだわりすぎのキライあり

投稿日:2006年01月30日(月) 15:39

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)