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「レディバード図書館」の構成 2

前日に続き、1985年に刊行した「レディバード図書館」のタイトル、および、監修者ウィングフィールド夫妻のそれぞれのジャンルに対するコメントを掲げてみよう。

● 言葉の数をふやす本 5点

(16)どうぶつの おはなしをしよう
(17)あかちゃんの おはなしをしよう
(18)いえのなかの おはなしをしよう
(19)きるものの おはなしをしよう
(20)ねむりの おはなしをしよう 言葉の数をふやす本レディバード
(コメント) 子どもたちといっしょに、楽しみながら読めるように、英国初期幼児教育協会の指導と援助によって作られました。子どもと大人の会話を刺激し、さらに、将来著しく発達する読解力の基礎作りを提供することを目的にしています。特定の答えを期待することより、説明したり話し合いを促すことが大切ですから、あまり多くの質問をすることは避けてみました。幼い子どもが物や生き物に親しみと愛情を感じるように、挿絵や内容に工夫をこらしています。

● やさしい昔ばなし 7点

(21)ひよこの リキン
(22)にげだした ホットケーキ
(23)3びきの やぎ
(24)めんどりと むぎ
(25)こびとと くつやさん
(26)まほうの かゆなべ
(27)おばあさんと こぶた やさしい昔ばなしレディバード
(コメント) まだ物語に慣れていない幼児に、物語というのは何とおもしろくて楽しいものなのだろうと思えるような、一級の作品ばかりを集めています。共通するのは、内容やテーマが子どもに身近でイメージできるものであること、子どもの大好きな「くり返し話」であるということです。くり返し話が興味深いのは、幼児にも容易に予想が立つということでしよう。ストーリーのパターンを覚えた子どもは、予想が的中したことがうれしくて、何度も聞きたがります。そして、物語としてのまとまりや、空想の世界のおもしろさがわかってくることによって、より複雑な物語に親しめるようになり、子どもの人間的成長を促す心の栄養となっていくことでしょう。明るい笑いを誘うこころ暖まる内容は、抽象的世界への入門として欠かせません。

(別1)育児・しつけ教室[2歳まで]
(別2) 育児・しつけ教室[2〜3歳まで]
(別3) 育児・しつけ教室[3〜4歳まで]
(別4) 育児・しつけ教室育児・しつけ教室[4〜5歳まで]
(別5) 育児・しつけ教室[5〜6歳まで]
(別6)ホワイトブック
(別7)プレイブック
(別8)ガイドブック 育児・しつけ教室レディバード
* 別巻の「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」(5巻)については、本シリーズの本質が綴られているため、明日から5回に分けて、詳細を紹介する。

投稿日:2005年12月08日(木) 09:52

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)