前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。
(17) あかちゃんの おはなしをしよう
第1子の子どもにやがて弟か妹が生まれてくるというとき、第2子誕生の前に、心の準備をさせるためにいろいろ話し合っておかなければなりません。そして、お兄ちゃん、お姉ちゃんになるのだという自覚をさせてください。お母さんは、赤ちゃんを産むためにしばらく家を留守にすること、また、赤ちゃんが生まれたら病院へ会いに行ってもいいことなどを話しましよう。きっと、期待に胸をふくらませるはずです。また、子どもはだれも、自分がどのように生まれ、育てられてきたかを知りたがります。この本では、赤ちゃんについてのさまざまな局面を用意しましたので、ページを開きながら、バラエティに富んだお話をしてください。
(18) いえのなかの おはなしをしよう
この本では、家での日常生活をテーマにしています。導入部では、人の五感、つまり味覚、視覚、臭覚、聴覚、触覚について示し、たとえば、味覚では、「あまい」「にがい」「すっぱい」「しょっぱい」といった言葉を引出すように促してください。また、おそうじ、食事のしたくをする場面をだして、楽しみながら、お手伝いをすることの意義を教えてください。