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文字遊びの絵本

前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。

(10)「どうぶつえんのえほん」は、子どもたちに人気のある動物を紹介し、(11)〜(15)「もじえほん」の5冊(見開き120種掲載)は、それぞれ子どもたちに親しみ深い身近な物が、つぎつぎに登場します。両親と自由に話し合い、子どもの言葉をたくさん増やしてあげてください。

どうぶつえんのえほん 1枚の絵をちょっと見ただけで、すぐ次の絵をめくってしまうだけでは、まだまだ絵本はその価値を発揮していません。そんな場合、お母さんが話しかけ、ヒントを与え、広い世界に導きだすのが絵本指導のコツといってよいでしょう。

もじえほん1 「これはなーに」と、質問しながら、絵の中の人物、動物、物など、部分的な単語を言葉として導いてください。もし、わからないものがあったら、その名を教えてやります。幼児は、喜んで言葉のくりかえしを楽しむことでしょう。

もじえほん2 次に、物の名前がけっこう言えるようになったら、1つの絵の中から、できるだけたくさんの言葉をいえるようにします。お母さんと交互に1つずつ物の名をいうのもよいでしょう。こうした言葉遊びをしているうちに、子どもは、物のこまかいところまで観察する能力がついてきます。

もじえほん3 そして、「これは、どうするもの?」「何に使うの?」「何をしているところ?」「何色?」「いくつある?」と、絵の内容を質問し、話しあうことです。また子どもが、関心をもつようでしたら、文字を教えてあげましょう。しかし、決して無理に教えようとしてはいけません。

投稿日:2005年12月21日(水) 09:11

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)