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知識絵本1

前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。

(4) かずの えほん

簡単な数を知り、理解することを教えます。日常 「あなたは、おいくつ?」 というように、歳を聞かれたり、買い物のお供でお金に接したり、毎日のくらしの中で幼児が数字に関心をもつのは比較的早くやってきます。

かずのえほん 数字は、ひとつ、ふたつと物を数えるだけでなく、順番や時刻、日をあらわすときにも使われるということ。また、数えるものによって、1匹、2頭、3個といったように、数のあとにつく言葉がちがうことも教えてあげましょう。さらに学校へあがるころまでには、数には、長さや重さ、量をはかったり、番地のように場所をしめしたり、割合をあらわすといったことまで理解させたいものです。

(5) いろの えほん

赤、黄、青の3つの色(3原色)を中心に、まぜあわせてできるさまざまな色を教えます。色には、明るい感じの色、暗い感じの色、めだちやすい色、めだちにくい色がありますが、幼児のうちは、色の名前を知るだけで充分です。 いろのえほん
子どもによっては、赤と緑との区別が難しいようですが、『いろのえほん』の後半に、それを調べることが出きるページをいくつか用意しました。もし、どうしても違いがわからないようでしたら、医師に色盲検査をしてもらってください。

(6) じかんの えほん

じかんのえほん この絵本は、時刻がどのように毎日の生活に関係しているかを知らせます。私たちは、朝起きてから夜寝るまで、時計の世話になっているということ、電車や、バスも時刻をきめて走っていること、お父さんの勤める会社も、学校も、時間がきめられていること、お母さんも1日の時間によって、やることがきめられていることを理解させましょう。

投稿日:2005年12月19日(月) 09:39

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)