前回に続き「レディバード図書館」シリーズのおもな絵本には、どのようなねらいがあり、どう利用してほしいか、監修者ウィングフィールド夫妻のコメントを紹介してみよう。
(4) かずの えほん
簡単な数を知り、理解することを教えます。日常 「あなたは、おいくつ?」 というように、歳を聞かれたり、買い物のお供でお金に接したり、毎日のくらしの中で幼児が数字に関心をもつのは比較的早くやってきます。
数字は、ひとつ、ふたつと物を数えるだけでなく、順番や時刻、日をあらわすときにも使われるということ。また、数えるものによって、1匹、2頭、3個といったように、数のあとにつく言葉がちがうことも教えてあげましょう。さらに学校へあがるころまでには、数には、長さや重さ、量をはかったり、番地のように場所をしめしたり、割合をあらわすといったことまで理解させたいものです。
(5) いろの えほん
赤、黄、青の3つの色(3原色)を中心に、まぜあわせてできるさまざまな色を教えます。色には、明るい感じの色、暗い感じの色、めだちやすい色、めだちにくい色がありますが、幼児のうちは、色の名前を知るだけで充分です。
子どもによっては、赤と緑との区別が難しいようですが、『いろのえほん』の後半に、それを調べることが出きるページをいくつか用意しました。もし、どうしても違いがわからないようでしたら、医師に色盲検査をしてもらってください。
(6) じかんの えほん
この絵本は、時刻がどのように毎日の生活に関係しているかを知らせます。私たちは、朝起きてから夜寝るまで、時計の世話になっているということ、電車や、バスも時刻をきめて走っていること、お父さんの勤める会社も、学校も、時間がきめられていること、お母さんも1日の時間によって、やることがきめられていることを理解させましょう。