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「育児・しつけ教室」(5〜6歳まで)のねらい

「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」は、監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られているため、5回に分けて、詳細を紹介する。本日は5巻目、5歳から6歳の「育児・しつけ教室」

しつけ教室5-1 しつけ教室5-2 しつけ教室5-3

(監修者コメント) 5歳児の子どもには、家の中以外にも、興味を広げるチャンスをたくさん与えなくてはなりません。新しいものを知りたい、試したいという学習意欲がとても旺盛な時期です。学校へあがる前に無気力にさせてしまって、独創力がそがれることがないように注意しましょう。子どもは退屈すると、手に負えなくなってしまいます。反対に、心が満たされていると楽しくて、意欲的になります。この時期の対応を間違えてしまうと、子どもの意欲を取り戻すために、時間的にも気分的にも、親も子も、大変な努力をしなくてはなりません。
両親と一緒に、自分から率先してものを創りだす能力を駆使してきた子どもにとって、学校は、ちっとも不安なところではありません。それどころか、今まで以上に、新鮮で大きな広い世界に入って、興味がさらに増していくはずです。学校が、これまで両親といっしょにやってきたことの延長線上にあるものだからです。
5歳児は、もう本格的な絵本年齢です。内外の定評のある昔ばなし、グリムやアンデルセンの童話、科学絵本などいろいろなものに親しませてあげてください。想像力が豊かになっていますので、空想の世界を舞台にした物語を特に好むようになります。また、観察力、探求心も旺盛で、科学絵本もどんどんマスターしていきます。
この時代にさまざまな絵本に出合い親しむことは、将来の読書生活、知的探求心の基礎を培う上でも重要な時です。しかし、あくまで押しつけはやめましょう。また、むずかしすぎるものを与えては、消化不良をおこしてしまいますから、注意をしなくてはなりません。

投稿日:2005年12月15日(木) 10:00

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)