「レディバード図書館」の別巻「お母さんお父さんのための育児・しつけ教室」は、監修者ウィングフィールド夫妻の代表作であり、本シリーズの本質が綴られているため、5回に分けて、詳細を紹介する。本日は5巻目、5歳から6歳の「育児・しつけ教室」
(監修者コメント) 5歳児の子どもには、家の中以外にも、興味を広げるチャンスをたくさん与えなくてはなりません。新しいものを知りたい、試したいという学習意欲がとても旺盛な時期です。学校へあがる前に無気力にさせてしまって、独創力がそがれることがないように注意しましょう。子どもは退屈すると、手に負えなくなってしまいます。反対に、心が満たされていると楽しくて、意欲的になります。この時期の対応を間違えてしまうと、子どもの意欲を取り戻すために、時間的にも気分的にも、親も子も、大変な努力をしなくてはなりません。
両親と一緒に、自分から率先してものを創りだす能力を駆使してきた子どもにとって、学校は、ちっとも不安なところではありません。それどころか、今まで以上に、新鮮で大きな広い世界に入って、興味がさらに増していくはずです。学校が、これまで両親といっしょにやってきたことの延長線上にあるものだからです。
5歳児は、もう本格的な絵本年齢です。内外の定評のある昔ばなし、グリムやアンデルセンの童話、科学絵本などいろいろなものに親しませてあげてください。想像力が豊かになっていますので、空想の世界を舞台にした物語を特に好むようになります。また、観察力、探求心も旺盛で、科学絵本もどんどんマスターしていきます。
この時代にさまざまな絵本に出合い親しむことは、将来の読書生活、知的探求心の基礎を培う上でも重要な時です。しかし、あくまで押しつけはやめましょう。また、むずかしすぎるものを与えては、消化不良をおこしてしまいますから、注意をしなくてはなりません。