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成功者となるための心構え

5月30日にブログを開始して以来、6月末まで17回にわたり、創業期の大苦戦物語を綴ってきた。今思い返しても、よくもあの苦境が乗り越えられたかと思う。まさに、若さの賜物だといえよう。しかしこれも、30余年間のいずみ書房の歴史にとっての序章、シチュエーションを変えながら、それに近いことがその後、何度もおこるのである。何もかもうまくいくことなどありえない。必ず何らかの障害や困難に突き当たる。それが人生なのだと割りきってしまうほうがよいのかもしれない。大事なことは、そんな事態に直面したとき、どういう行動をとるかという「心構え」が重要なのだと思う。

困った問題に直面したとき、人は次の3つのタイプの行動をとるという。1つ目のタイプは、その障害や困難を避けたり逃げたりする人。2つ目は、それを無視して乗り越えようとする人。3つ目は、その障害や困難と正面から向き合う人。

1つ目のタイプは、社会人としては 論外で、人から信頼されない人であろう。「敗者の心構え」といってよいかもしれない。2つ目は、かっこよくみえるけれど、障害や困難の実態を無視して突き進むため、結果的に新たな問題に突き当たることになる。正しい心構えは、3つ目にあるのだろう。障害や困難がどういう原因で起きたのかを徹底的に分析し、どのように解決すればよいのか、じっくり向き合って考えて行動すること。これが、「成功者の心構え」なのだと思う。これがしっかり出来ていれば、どんな時代がこようとも怖いことはないが、そこがなかなかむずかしいことでもある。

投稿日:2005年07月19日(火) 11:36

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プロフィール

酒井 義夫(さかい よしお)
酒井 義夫(さかい よしお)

略歴
1942年 東京・足立区生まれ
1961年 東京都立白鴎高校卒
1966年 上智大学文学部新聞学科卒
1966年 社会思想社入社
1973年 独立、編集プロダクション設立
1974年 いずみ書房創業、取締役編集長
1988年 いずみ書房代表取締役社長
2013年 いずみ書房取締役会長
現在に至る

昭和41年、大学を卒業してから50年近くの年月が経った。卒業後すぐに 「社会思想社」という出版社へ入り、昭和48年に独立、翌49年に「いずみ書房」を興して40年目に入ったから、出版界に足を踏み入れて早くも半世紀になったことになる。何を好んで、こんなにも長くこの業界にい続けるのかと考えてみると、それだけ出版界が自分にとって魅力のある業界であることと、なにか魔力が出版界に存在するような気がしてならない。
それから、自分でいうのもなんだが、何もないところから独立、スタートして、生き馬の目をぬくといわれるほどの厳しい世界にあって、40年以上も生きつづけることができたこと、ここが一番スゴイことだと思う。
とにかくその30余年間には、山あり谷あり、やめようかと思ったことも2度や3度ではない。なんとかくぐりぬけてきただけでなく、ユニークな出版社群の一角を担っていると自負している。
このあたりのことを、折にふれて書きつづるのも意味のあることかもしれない。ブログというのは、少しずつ、気が向いた時に、好きなだけ書けばいいので、これは自分に合っているかなとも思う。できるかぎり、続けたいと考えている。「継続は力なり」という格言があるが、これはホントだと思う。すこしばかりヘタでも、続けていると注目されることもあるし、その蓄積は迫力さえ生み出す。(2013.8記)