5月30日にブログを開始して以来、6月末まで17回にわたり、創業期の大苦戦物語を綴ってきた。今思い返しても、よくもあの苦境が乗り越えられたかと思う。まさに、若さの賜物だといえよう。しかしこれも、30余年間のいずみ書房の歴史にとっての序章、シチュエーションを変えながら、それに近いことがその後、何度もおこるのである。何もかもうまくいくことなどありえない。必ず何らかの障害や困難に突き当たる。それが人生なのだと割りきってしまうほうがよいのかもしれない。大事なことは、そんな事態に直面したとき、どういう行動をとるかという「心構え」が重要なのだと思う。
困った問題に直面したとき、人は次の3つのタイプの行動をとるという。1つ目のタイプは、その障害や困難を避けたり逃げたりする人。2つ目は、それを無視して乗り越えようとする人。3つ目は、その障害や困難と正面から向き合う人。
1つ目のタイプは、社会人としては 論外で、人から信頼されない人であろう。「敗者の心構え」といってよいかもしれない。2つ目は、かっこよくみえるけれど、障害や困難の実態を無視して突き進むため、結果的に新たな問題に突き当たることになる。正しい心構えは、3つ目にあるのだろう。障害や困難がどういう原因で起きたのかを徹底的に分析し、どのように解決すればよいのか、じっくり向き合って考えて行動すること。これが、「成功者の心構え」なのだと思う。これがしっかり出来ていれば、どんな時代がこようとも怖いことはないが、そこがなかなかむずかしいことでもある。