拠点長会の席上で語った内容の第1回目。
「みんなのおんがくかい」 は、お約束通り5月末(1983年)に完成いたしまして、拡売にはげんでいただいていると思いますが、どんな感想をお持ちでしょうか。内容面では、非常に高い評価をいただいて嬉しく思っております。有吉忠行、西田照子さんお二人による解説のすばらしさ、絵のほうは海外でも高く評価されているアユカワマン氏がメルヘンの世界を精魂こめた120枚の絵にしてくださいました。さらに、一流の音響メーカー・アポロンの協力を得てすばらしい音源を制作してもらえました。まさに3拍子そろった完成度の高い商品に仕上げることができたことは、創業9年のあゆみの結晶であるといってよいかと思います。
そこで今回、この「みんなのおんがくかい」はどういう特長のある商品なのか、どういうねらいで制作したのかといった点をいくつかお話しいたしますので、営業活動の参考にしていただけたらと思います。さらに、「親子読書ライブラリー」 という、当社がこれまで刊行してきたオリジナル図書を組み合わせて販売できるように、9つのコースを発表しましたが、これにはどういうねらいがあるのかということにもふれてみたいと思います。
まず、「みんなのおんがくかい」が完成したことにより、これまでのオリジナルラインナップの中で欠けていた視聴覚の分野を埋めることが出来ました。
美しい夢を育てる「いずみ文庫」●第1期「せかい童話図書館」(40巻)、観察力や注意力を養い発見する喜びを育てる ●第2期「こども科学図書館」(40巻)、せかいをみつめる広い視野を育てる ●第3期「子どもワールド図書館」(38巻)、主体的・創造的に生きる心を育てる ●第4期 「せかい伝記図書館」(38巻)、そして、明るくやさしい心を育みリズム感や音感を養う「みんなのおんがくかい」(12巻)が加わったことにより、子どもたちの総合能力を開発するための基本シリーズが揃ったことになります。