今日12月26日は、『屋上の狂人』『父帰る』『恩讐の彼方に』『真珠夫人』などを著した小説家、劇作家、ジャーナリスト、文藝春秋社を創設した実業家でもある菊池寛(きくち かん)が、1888年に生まれた日です。 小説や戯曲を書くだけではなく、出版社をおこし、文学賞をつくり、おおくの文...
今日12月25日は、明治末から大正・昭和初期に演劇界の発展に努めた劇作家、演出家の小山内薫(おさない かおる)が、1928年に亡くなった日です。 1923年の関東大震災で、東京は焼け野原になりましたが、次の年、その東京の築地に、わが国で初めての、新劇専門の築地小劇場が誕生しまし...
今日12月24日は、ポルトガルの航海者で、アフリカ大陸南端まわりのインド航路を発見し、ポルトガル海上帝国の基礎を築いたバスコ・ダ・ガマが、1524年に亡くなった日です。 バスコ・ダ・ガマが、ポルトガルの国王マヌエル1世の命令をうけ、インドにむけて船出したのは、1497年7月のこ...
「読み聞かせ」のすすめ 16 知人から、おもしろい「読み聞かせ」の話を聞きました。 砂場・スベリ台・木馬などがある団地内の遊び場は、午後3時ごろになると、幼児と母親でいっぱいになります。子どもたちを見守りながら、母親たちは井戸端会議ならぬ「砂場端会議」です。 「あんなふうにして...
今日12月19日は、江戸時代中期に活躍し、「大岡政談」の越前守として有名な大岡忠相(おおおか ただすけ)が、1751年に亡くなった日です。ただし、名裁判官ぶりはほとんど作り話で、江戸市民に愛され尊敬されていた忠相の人柄が、人情味あふれる庶民の味方として認識され、講談などで広く知...
今日12月18日は、江戸中期の蘭学者、博物学者でありながら、エレキテルの製作や燃えない布の発明、小説や戯作家としても活躍した平賀源内が、1779年に亡くなった日です。 鎖国時代の日本にあらわれた天才的な科学者平賀源内。その科学の範囲は、植物学から天文学、地理学はもとより、鉱物学...
「読み聞かせ」のすすめ 15 これは、ある3歳児の母親の話です。 私は、子どもが3歳になったときから、絵本の読み聞かせを始めました。毎日なんて気負ってもできそうにありませんでしたから、1週間に1回です。1か月に4冊だとすれば1年間に50冊、この子が小学校にあがるまでには200冊...
今日12月16日は、兄弟で力をあわせて、ドイツに伝わる民話を集大成したグリム兄弟の弟ウィルヘルムが、1859年に亡くなった日です。 グリム兄弟ほど仲のよい兄弟は、めったにいません。二人は、どんな時でもいっしょでした。なかよく同じ学校へ進み、仕事や研究ばかりでなく日常の生活でも、...
今日12月15日は、世界でおよそ100万人の人が使用している人工言語、エスペラントの創案者ザメンホフが、1859年に生まれた日です。 ルドウィク・ラザロ・ザメンホフは、エスペラント語という国際語を考えだして、それを世界に広めた人です。ポーランドのビアウィストクという町に生まれた...
おもしろ「言葉」のおこり 6 ● そそっかしい 態度や行動に落ち着きがないこと、軽はずみであること、あわてものであることをいいますが、語源は馬を追うかけ声からきたものとされています。古語で「そ」とは、馬を追うことをいい、やがて「それそれ」という意の「そそ」という言葉が生まれ、さ...
今日12月11日は、国宝となっている東大寺南大門の「仁王像」などの仏像彫刻を残した、鎌倉時代初期に活躍した仏師・運慶(うんけい)が、1223年に亡くなった日です。 仏像をつくる人の事を仏師といいます。運慶は、鎌倉時代初めのころの仏師です。生まれた年はわかりません。父の康慶も、力...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 54] むかし、悪がしこい手品師がいました。ある日、オウムを使った手品を思いつきました。オウムに人が話しかけると、「たしかにそう」と返事をするように教えこんで、町の人をだまそうと考えたのです...
今日12月9日は、講道館柔道の創始者であり、日本のオリンピック初参加に尽力するなど、スポーツの海外への道を開いた嘉納治五郎(かのう じごろう)が、1860年に生まれた日です。 「敵をたおして勝つことだけが目的ではない。技をみがきながら、人間の心とからだをきたえるのが柔道だ」 こ...
「読み聞かせ」のすすめ 14 ある小学校の先生が、次のような話をしてくれました。 担任のクラスの子どもは3年生38人、このうち、自分からすすんで童話や物語の本を読む子は、半数に満たない17人。残り21人は、学校での「読書の時間」には本を読んでも、ふだん、自分から読むことはほとん...
おもしろ「言葉」のおこり 5 ● 足をあらう 悪事から抜けだすこと、心機一転出なおすときに使いますが、インドの僧の行いから出た言葉だそうです。一日中はだしで托鉢をしてまわった僧が、寺へ帰って、よごれた足を洗い清めるのがその日の日課の終わりでした。そんな、宗教上の行為が、汚れを落...
たまには子どもと添い寝をしながら、こんなお話を聞かせてあげましょう。 [おもしろ民話集 53] おろか村という小さな村の、おろか話です。 あるとき、お寺の和尚さんが、村じゅうの者に、ごちそうをするから、みんなで食べにくるようにいいました。ところが、みんなは、ごちそうは食べたいけ...
今日12月3日は、冒険小説「宝島」によって名をなし、「ジキル博士とハイド氏」「誘惑されて」など独自の文学を開いた作家スチーブンソンが、1894年に亡くなった日です。 ロバート・ルイス・スチーブンソンは、1850年イギリスのスコットランドのエディンバラに生まれました。父は有名な灯...
今日12月2日は、メキシコに高い文明を誇ったアステカ帝国を滅ぼしたコルテスが、1547年に亡くなった日です。南アメリカ大陸に栄えていたインカ帝国を滅ぼしたピサロとともに、不遇な人生だったようです。 1492年にコロンブスがアメリカ大陸を発見して、27年ののち、見知らぬ土地の征服...
「読み聞かせ」のすすめ 13 病院の待合室で、子どもに本を読み聞かせる母親と、耳をかたむける子ども。この母と子の姿には、2つの型があります。 子どもが、待合室に備えつけの本の中から1冊をぬいてきて「これを読んで」という。すると母親は「これ、この前読んであげたでしょ」と答え、子ど...